干潟がはぐくむ自然の豊かさ実感/沖縄市立美東中/泡瀬で観察会
【沖縄】沖縄市立美東中学校(宜野座隆校長)は九月二十八日、二学年二百十三人を対象に沖縄市の泡瀬干潟で生き物観察会を開いた。
泡瀬干潟で遊ぶ会や沖縄野鳥の会のメンバーらのガイドで、ミナミコメツキガニやタツノオトシゴなどの多くの生物たちの姿を確認した生徒らは、干潟がはぐくむ自然のすばらしさを実感した。
生徒の一人、島袋育美さんは「これまで泡瀬の海は汚いものだと思っていた」と述べ、近くに住みながら干潟で遊んだ経験はない。「ぜんぜん汚くないし、いろんな生物もいて楽しい。これまで遊ばなかったのがもったいない」と生息する生物の多さに驚いていた。
観察会は美東中PTA会の本年度事業として実施。担当の森根保教諭は「埋め立て事業が社会問題になっているのは生徒たちは全員知っている。その是非を問う深い意味はないが、身近にある干潟を実感してもらい、地元を見つめ直すいい機会ではないか」とした。
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