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  2002年 2月 5日 朝刊 1面
渡り鳥の「道」関連探る/漫湖連絡協、泡瀬干潟で観察会

 【沖縄】漫湖連絡協議会(中村和雄会長)のメンバーらは二日、埋め立て問題で揺れる泡瀬干潟の観察会を実施した。漫湖と同様、県内有数の渡り鳥飛来地となっている泡瀬干潟で野鳥を観察した参加者は「渡りルート全体の保全が必要だ」との感想を語り合った。
 同会は那覇市内の自治会を含め三十団体が参加し、湖の定期清掃、野鳥観察会などの活動を続けている。この日は、県内最大の渡り鳥飛来地である泡瀬干潟を観察し、漫湖との関連などを学んだ。
 望遠鏡で浜鳥の個体を確認していた公務員の名嘉寿夫さん(29)は「泡瀬干潟をラムサール条約に登録すべきだ」と保全の必要性を実感。高宮城千里さん(22)も「(埋め立てるのは)もったいないな。海や鳥がかわいそう」と話した。
 沖縄野鳥の会によると、昨年一月の野鳥数は漫湖が約千羽で、泡瀬干潟はその倍の約二千羽だった。
(写図説明)渡り鳥飛来地の漫湖と泡瀬干潟の関連性を実地観察する協議会メンバーら=沖縄市泡瀬
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