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  2001年12月27日 朝刊  26面
住民投票阻止へ新組織/全国規模の広がり懸念/泡瀬推進派
 【沖縄】泡瀬埋め立て事業推進を求める「美ら島を創る市民の会」(比屋根清一会長)の第二回総括会議が二十六日、沖縄市民会館で開かれた。比屋根会長らは、目標を達成した署名活動(計八万五千人分)に続き、年明けに住民投票を阻止する目的で新たな運動を展開する方針を打ち出した。

 埋め立ての是非を問う住民投票条例の制定を求める署名がすでに市選管へ提出されており、市議会は来年二月の臨時議会で審議する。事業推進派は「こうした動きにあらゆる面で対峙(たいじ)する組織」(同会長)を立ち上げる考えだ。
 比屋根会長は会議の中で、「今後、反対運動が全国規模に広がり沖縄市で結集する。受けて立つ組織をつくらねば事業がつぶされる」との危機感を訴えた。
 仲宗根正和沖縄市長は「推進署名は(市人口の)65%に達し、工事着工を確信している。行政、市議会とも迷いはない」と述べ、あらためて住民投票に否定的な見解を示した。
 同市長はシンポジウムや討論会を主催し、事業内容の周知を図る考えだ。
(写図説明)推進署名の8万5000人達成を市長へ報告する比屋根会長(右)=沖縄市民会館
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