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  2001年12月25日 朝刊  2面
泡瀬埋め立て/住民投票市民の会/条例制定の署名提出/請求条件者数満たす

 【沖縄】中城湾港泡瀬地区埋め立て事業の賛否を問う住民投票の実施を目指す「大事なことはみんなで決めよう住民投票市民の会」(漆谷克秀共同代表ほか)は二十四日午後、沖縄市選挙管理委員会(上地康雄委員長)に、投票条例の制定を求める七千六百七十六人の署名簿を提出した。

 署名は条例制定の直接請求に必要な有権者の五十分の一(約千八百人)を大幅に超える数。同市民の会は署名簿の審査、縦覧後、来年一月十六日にも仲宗根正和市長に本請求を行う。
 同日、市役所内で記者会見した漆谷代表は「ささやかな運動だったが、何とかやり遂げた。沖縄市について考える学習の場になったと確信している」と署名活動の成果を強調。前回、市民グループが集めた署名を下回った点には「推進派も署名活動をしていたので、混同する市民も多かった」と説明した。同市民の会は本請求後、来年二月の市議会で条例制定を目指すが、議会では推進派勢力が多数を占め、否決の公算が大きい。
 漆谷代表は「(条例案が)可決されるとは考えていないが、推進派も市民の意思を問う署名活動をしたのだから、住民投票を堂々とやるべきだ」と述べ、民意を得る手段として、あくまで住民投票の実施を求めた。
 同市民の会は今後、住民投票実施を求める請願署名活動を展開する方針。提出された署名簿は来年一月八日から縦覧が始まる。
(写図説明)住民投票条例の制定請求に必要な署名を市選管に提出する漆谷代表(左)=沖縄市役所
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