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  2001年12月20日 朝刊  5面
[わたしの主張あなたの意見]/署名は義理で投票が本音だ/石川栄喜=73歳

 去る十四日の本紙朝刊の「八万四千人が推進に署名-泡瀬埋め立て意義浸透」の記事を読む。十一月二十日の本紙による「泡瀬を埋め立てる計画に「反対」57%、「賛成」24%。住民投票を「実施すべき」68%、「必要はない」18%。その記事が本紙に掲載されてから一カ月とたっていない。二つの記事から沖縄市民が人工の「美ら島」を造るか「大自然の干潟」を残すかで、葛藤(かっとう)していることがうかがえる。
 選挙の際運動員に市民が「建前」で対処し、投票日には「本音」を書く不特定多数の人々がいる。運動期間中には義理人情にほだされる市民も多い。市民の本音を知るためにも、本紙の社説「住民投票で是非を問え」と、他紙の社説「住民投票は時代の要請」にこたえることも政治の務めと思う。
 大自然の泡瀬干潟埋め立て事業は、住民投票(本音)を踏まえて悔いを残さないように取り組んでほしいと願うものである。(具志川市、干潟ライター)
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