藻場移植実験を再開/総事局が泡瀬干潟
【沖縄】中城湾の泡瀬埋め立て予定地で行っている藻場移植実験を中断していた沖縄総合事務局は十九日午後、実験を再開した。海底をこすり、海草を傷つけていた汚濁防止幕の重しについては、H型の鉄鋼で海底に固定、幕が海底をこすらないよう中間ブイを設けて水中につるす方法に変えた。
総合事務局中城湾港出張所の栗田一昭所長は「順調にいくかどうか、常に監視して進めていく」と話している。実験は三割程度終了しており、来年一月末までに完了する予定。
同実験は、三ヘクタールの海草を機械で近くの海域に移植するもので、十一月八日に開始。しかし、市民グループから、濁りの拡散を防ぐために設置した汚濁防止幕の重しが海草や底生生物に影響を与えている、などと指摘され、同月二十一日から中断していた。 |