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  2001年11月23日 朝刊  31面
藻場実験、中止求める/守る会、"保護"が環境破壊

 中城湾港泡瀬地区埋め立て事業に関連した海草藻場移植実験の工事で、泡瀬干潟を守る連絡会(内間秀太郎、藤井晴彦両共同代表)は二十二日、環境を破壊しているとして、沖縄総合事務局に実験の中止を要請、海上保安本部に海洋汚濁の調査と実験の中止を勧告するよう求めた。
 県庁で会見した同連絡会の前川盛治事務局長は「実験地周辺に張り巡らした汚濁防止幕の重りの鎖が、潮流で約十メートルほど横揺れし、海底をこすっている。海草や藻が削り取られ貝類も死滅するなど被害が出ている」と指摘。内間代表は、汚濁防止の効果がないとし「これは実験ではなく環境破壊だ」と強く批判した。
 実験は、十一月七日から約三ヘクタール分を機械を使って移植している。
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