「推進は市民の総意だ」/賛成派が1000人決起大会
【沖縄】海草藻場の移植実験で工事着工が延期されている中城湾泡瀬埋め立て事業の早期再開を求める総決起大会(主催・美ら島を創る市民の会)が二十二日夕、泡瀬公民館であり、千人を超える住民らが参加した。大会は埋め立て事業が市民の"総意"であることを政府に訴える署名集め推進を確認した。
市民の会の比屋根清一会長は開発予想図を示しながら「低迷する市経済を再生させる核として企業誘致、雇用創出を目指す」と力説した。
激励に来た仲宗根正和沖縄市長は「最近の情勢は行政だけの力では乗り切れない。市民の強力な支持が必要。行き詰まっている市長を助けてください」と懇願した。
嘉数知賢衆院議員は「尾身大臣(内閣府沖縄担当)は市民の半数を超える七万人の署名がなければ国会答弁が苦しいと話している」と述べ、市民の要求を政府へアピールする必要性を訴えた。
各団体代表らのあいさつは、政府の公共事業見直しの中で「延期が凍結になりかねない」との焦りをにじませた。会場を埋めた参加者は緑の鉢巻きを締め、弁士が事業推進を訴えるたびに拍手がわいた。
(写図説明)埋め立て事業の早期再会を訴え、こぶしを上げる参加者ら=沖縄市・泡瀬公民館 |