住民意識と隔たり、崩れた市民総意/環境影響/自然保護への疑念浮き彫り/全体の69%否定的
環境省は、泡瀬干潟などの開発に際して、環境への配慮を求めているが、「泡瀬干潟を埋め立てても周辺の自然環境は守られると思いますか」との問いでは、「思わない」が69%で、「守られると思う」の16%を大きく上回った。
賛否別では、埋め立て計画に反対と答えた人の93%が、周辺の環境が守られると「思わない」と回答。「思う」はわずか2%だった。反対者の圧倒的多数が自然環境の保全に疑念を抱いていることが浮き彫りになった。
一方、計画に賛成する人のうち、四人に一人は環境が守られると「思わない」(25%)としており、環境へのある程度の影響を容認する傾向がうかがえる。守られると「思う」は52%だった。
年齢別に見ると、「思わない」と答えた人は、七十歳以上では38%、六十代では56%だが、20代では85%、三十代では81%と年齢が若くなるほど高くなる傾向を示した。
職業では事務・技術職層では、「思わない」88%と、否定的な意見が高かった。
(写図説明)自然環境は間もと思うか |