[わたしの主張あなたの意見]/開発で消えた那覇の海の幸/比嘉俊=54歳
去る九月二十六日、本紙「写ばダヴァ'01」に、美しい写真が載った。埋め立て計画の行方が注目される沖縄市の泡瀬干潟の様子である。
写真のタイトルは「海の草原」「命のゆりかご」「童心に帰る」「干潟の守り神」となっている。総タイトルは「沖縄の原風景」-来て見て感じて そして考えて-とある。
私は現在那覇に住んでいて、こういう自然とは無縁である。だが、幼少のころ、那覇の若狭、波の上の海岸では、貝、イイダコ、ウニなど日常茶飯事にとれたのである。それが、今はキレイに整備され(破壊とも言う)、何一つそんな恵みはない。
自然を開発(破壊)することは、私たちの首を絞める行為だということを、いま一度、考え直していただきたい。(那覇市) |