悠くんの他傷について
悠くんがはじめて人を噛んだのは1歳8ヶ月ごろです。 コンビカーで悠くんの横を通ったお友達の足に突然噛み付きました(〇o〇;))))!! たぶん・・・・コンビカーに乗りたかったのだとは思います。 相手に一番ひどい怪我をさせたのは、2歳半の時。 サリーは悠くんを連れて新しく入る通園施設W学園の説明会に行きました。 早めに着いたサリーと悠くんが座っている隣に、同時に入園する一組の親子が座りまし た。 実はこの親子、悠くんが1歳半から通っていた通園施設M学園から、このW学園に転園 する悠くんとおなじ誕生日の同級生のSくんとお母さんです。 同じ誕生日の同級生で、M学園の入園時期も同じ、W学園への転園も同じです。 そのSくんがちょうど悠くんの横に座りました。 座席位置は、サリー、悠くん、Sくん、Sくんのお母さんという感じです。 その時、悠くんが突然Sくんの頬に噛み付きました(〇o〇;))))!! S君の頬は・・・皮がずるっと剥けて血だらけ・・・・ 悠くんが、噛み付いて頬の皮をペロンと剥いたのです。 S君の頬の傷は、ちょうど悠くんが口を開けたぐらいの大きさです。 その傷が消えませんでした・・・今はもう消えたでしょうか・・・・・ それぞれが引越しなどで音信不通になってしまいましたので、いまはどうなのかは解り ません・・・・ 顔に傷跡をつけるなんて、本当に申し訳ないことをしました。 悠くんの戦歴はなかなかのものです・・・・ すぐに噛み付く手負いの虎状態の悠くん。 同級生の中には「怖い」と思って近づいてこない子供たちもいました。 言葉は通じないし、何もしていないのに理由もなく突然噛み付かれる・・・・確かに怖いで すね。 「言葉が出れば噛み付きも治まる」と言われましたが、言葉が出る気配は全くありません し、こちら何も伝わらない状態です。 このままでは絶対に悠くんは強度行動障害までいく・・・・ 悠くんが5歳の頃には、サリーはそう思っていました。 あれから、7年・・・ 見通しを持てるように構造化し、環境を調整し、言葉の代わりになる手段を身につけまし た。 それでも、いまだに悠くんは引っかいたり噛み付いたりします。 悠くんは絶対に強度行動障害まで行くと思ったサリーの推測は正しかったと今でも思っ ています。 ・・・といっても、まだ悠くんは強度行動障害の判定基準には全然到達していませんが、 悠くんが中学高校になって大人の体格になってもこのまま他傷が続いていれば、対応で きなくなります・・・ 「強度行動障害」・・・決して他人事ではありません。 まもなくそう呼ばなくてはいけなくなるのではないか・・・・と思っています。 では、サリーのしてきた療育は、何の役にもたたなかったのか・・・・ もし何もしてこなかったら、小学校高学年で悠くんはすでに手に負えない状態になってい たのではないかと思っています。 もしかしたら、その手に負えなくなる時期が少し後にずれただけなのかもしれません。 無駄な努力だったのかどうかはまだ解りませんが、後数年で答えが出てくるのではない かと思います。 |
強度行動障害って? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
強度行動障害って何?・・・と思われるかもしれませんね。 実際には、サリーも強度行動障害の方とお目にかかったことはありません。 強度行動障害特別処遇事業というのがあり、その対象になる行動障害の 状態が、下記の基準表を見れば解ります(^^ゞ |
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上記基準によってチェックした結果、家庭にあって通常の育て方をし、かなりの養育努力があっても、過去半年以上様々な強度の行動障害が継続している場合、10点以上を強度行動障害とし、20点以上を特別処遇の対象とする。
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