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その他









身辺自立
歯磨き、手洗い、お風呂などなど、手順書を作ってその手順書を見ながらするという形にしました。
1年生からはじめましたが、「ジグをめくりながら」ということがまず難しくて、無理かもしれない・・・と思
いながらもやらせていました。
ジグをめくりながらするという事が出来るかも・・・と思えるようになったりは、、4年生ぐらいです。
中機能の子どもが数ヶ月でマスターすることを、数年かかって、やっと形だけ出来るようになったという
感じです。

歯磨きを、3年間、めくりながらという作業をさせて、やっとのことで、「もしかしたら、続けたら出来るよう
になるかも」と思えるようになりました。
それでも、きちんと出来ているわけではありません。
単に、磨く、こするという動作と、ジグをめくるという動作とを一緒に出来るようになったというだけです。
歯を磨くという動作と、ジグをめくるという動作とを両方するということは悠くんにはものすごく難しいこと
なのではないかと思います。

それと、「きれいに」ということが解らないままですので、とりあえずジグに描かれた場所の一部を触る
という程度です。




6年生になって、身辺自立を一人でするということを、諦めることにしました。
コミュニケーションの力が伸びたことで、支援者からの声かけの指示に従えるようになってきました。
身辺自立が低機能児にはこんなにの難しいとは思いませんでした。
悠くんにとっては、「一人で」が難しすぎることですので、身辺自立面もすべて支援が必要ということで
いいのではないかと思います。

ジグを見ながらではなく、「長い期間をかけて、習慣として身体で覚える」という方向に変えることにしま
した。







お手伝い
悠くん、お手伝いはさせていません。
身辺自立と一緒で、お手伝いもすごく難しいです。
興味のないことをさせるのが大変で、「遊びを広げる」ということに力を入れてきましたので、お手伝いに
時間をかけるということにしていません。

身辺自立面で、手を使って何かをするということがとても難しいのは解りましたので、お手伝いをさせる
と失敗する可能性が大きいです。
出来ないことを膨大な時間をかけてさせるということをしませんでした。

コミュニケーションが取れるようになったので、「ちょっとそこの○○取って」とか、「これを一緒に持って」
とかいうことをお願いすればしてくれます。
例えば、菜ちゃんが帰ってきたときに、「ドア開けて」とお願いすると、玄関に走っていってドアを開けてく
れます。
本当に簡単なお手伝いなら、指示すると出来るということでいいのではないかと思っています。
悠くんが一人が行動するということは、不可能だろうと思います。



一時取組んだ「一人で買物」ですが、取組むのをやめました。
もしも、途中でトラブルがあった時に、悠くん自身が対応できませんし、周囲も言葉のない悠くんの対応
が解らなくて、よけいに状態を悪くするという可能性があります。

例えば、大嫌いな犬や猫が近づいてきたとします。
犬や猫の反応しだいでは、悠くんパニックになって、大変なトラブルが起きる可能性があります。だれか
支援者がいない状態では、もうどうしようもありません。
ですから、今後、「悠くんが一人で道を歩く」ということは、考えないことにしました。

                           一人で買物 → 構造化(〜9歳頃)/お使い





支援の方向
低機能の悠くんには、たくさんの支援が要ります。
一人で出来るようになることの方が少ないです。
2歳程度の能力では、これはもう仕方のないことだと思っています。
それが「知的障害が重い」ということなのではないかと思います。
ですから、支援者なしで行動することは今後一切考えません。
悠くんは、サリーたち親の亡き後は、たくさんの支援者に支援してもらわないといけませんから、「一人
で」ではなく、「支援者が支援しやすい」ということを考えていこうと思います。

悠くんの気持ちですが、一人で歩くことを望んでいません。
一歩外に出たら、自分では対応できない恐ろしいこと、解らないことが一杯なのでしよう。
自分でしたがるということはなく、支援者を求めます。
悠くんが求めるということは、難しくて自分では出来ないと悠くん自身も感じているのではないかと思い
ます。


家の中のフリータイムに関しては、悠くんの時間ですので、自由です。
それに関しては、サリーも関わりません。
それ以外のことに関しては、すべてにおいて支援が必要ということですね(^^ゞ








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