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ルール
将来社会に出て行くために、自分で行動をコントロールする力をつけて欲しいと思っています。
小5の終わり頃になって、いろいろとルールを伝え始めました。
(2002年12月)
1ヶ月ほどやってみて、失敗したものもあります(^^ゞ
失敗したものについては右の枠の中に理由を書いてあります。
(2003年2月)
| 粘土は口やポケットに入れません。 口に入れたら、もう粘土は出来ません。 (小5、12月) |
結果 | ||
粘土を見ると口に入れたくなるようです。 こっそりポケットに隠しておいたりします。 とりあえずは、ルールとして示しましたが、口に入れたい欲求の方が強いようですので、役に立ちま せん。「解っているけど、やりたい」状態です。 粘土は禁止にしてしまいました。 今後、粘土に関しては、本人が関心を持っていますので、サリーと一緒に一定のプロセスをこなして 終わりという形にしようと思います。それがワークなのか遊びなのかは、悠くんがどう感じるかです。 |
2度ほどルールを目の前に示して粘土遊びをさ せてみましたが、失敗しましたので、粘土遊びを 禁止しました。 悠くんが不安定な時期は、イライラした気分を落 ち着けるために、口で物の感触を楽しむというこ とが強くなります。その時期に粘土を見ると、口 に入れたいという衝動の方が強くて本人には抑 えられないようです。 解っているけど抑えられないという感じです。 ルールを視覚的に示しても効果はありませんで した。 粘土遊びをすると結局口に入れてしまって叱らな くてはいけないということになりますので、口に入 れたい衝動が強い時には粘土遊びをさせないこ とにしました。 落ち着いている時期には、粘土を口に入れると いうことをしません。 |
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| 怒ったときに、噛み付いたり引っかいたりしてはいけません。 噛み付いたり引っかいたりしたら、マクドナルドには行けません。 (小5、12月) |
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イライラしたら、制御できなくなるようです。 それでも以前のように力いっぱいということはありませんので、かなり自分で行動をコントロール出来 るようにはなっています。それでも衝動的にパッと手が出てしまいますので、「マクドナルドには行けま せん」をつけることにしました。 最初の一撃はでますが、その時にシートを見せることによって、かなり自分で抑えられるようになりま したので、以前のようにしばらく攻撃してくるということはなくなりました。 イライラした時に他傷行為をしたら、もう公共の場には連れて行けなくなりますので、そのルールを教 えていこうと思います。 |
悠くんには、「マクドナルドには行けません」と伝 わらず「マクドナルドには連れて行ってあげませ ん」と伝わりました。同じようなもののようですが 、悠くんが「ルール」ではなく「罰」と捉えてしまっ たのでダメでした。 ・・・で、示し方を 『噛み付く×』 → 『マクドナルド○』 『引っかく×』 という形に変えてみましたが、結局悠くんには同 じようにしか伝わりません。 「○○しなかったら△△」は「○○したら△△がな くなる」ということですから・・・ 引っかいたらマクドナルドに行けなくなるという気 持ちが、引っかき攻撃をしたくなっただけでマクド ナルドが心配になってマクドナルドの確認してく るということになってしまいました。 このまま続けると、引っかき攻撃をしたくなったら マクドナルドに行けなくなってしまうと思い込んで パニックになるというように、引っかき攻撃をした くなったらそのままパニックに突入という事になり そうです。 悠くん、間のプロセスをショートカットしてしまいま すから・・・(^^ゞ ですから、『マクドナルド』を使うのは止めました。 1ヶ月でこうですから、やり続けると、行動障害、 イライラしただけでパニックに突入という事になる までには、1年ぐらいでしょうか・・・ あはははは・・・簡単です(^^ゞ 気をつけないといけませんね。 「問題行動を起こす人は、公衆の場所には行け なくなります」ということを伝えたいのですが、どう やって伝えたらいいのでしょうか・・・ 悠くんの認知レベルでは理解してもらえません。 やっぱり、概念理解は難しいのでしょう(^^ゞ |
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| 5年生の教室以外の教室のおもちゃは触りません。(小5、12月) | |||
担任の先生から、いろいろな学年の教室に行って、おもちゃを持ってくるので、どうしましょうかという 相談がありました。 自分の許可されたエリア以外の物を触るのを禁止しようと思いましたので、触っていい場所とそうでな い場所を示しました。 青い枠の写真は悠くんの教室のおもちゃを置いてある場所の写真、黄色い枠の中の写真は他所の 教室のおもちゃを置いている棚の写真です。 先生にお願いして、悠くんに伝える時に使ってもらうことになりました。 |
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| タイマーがなるまでに食事を終わらせたら、目玉焼きをあげます。 (小5、1月) |
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悠くん、食事を楽しみません。 好きなものがほとんどないというのでしょうか・・・ 給食を楽しみにはしません。 家でも食事を食べることは食べるのですが、2時間ぐらいかかります。 食べたいと思わないので、自分で食べようとしないという感じでしょうか。 それでも、全部食べたらご褒美という動機付けをして、時間がかかっても自力で全部食べるようには なっていますが、食べなくても平気なの?と思う時があります。 最近、食欲が落ちています。給食をほとんど食べないで帰ってきたのに、おやつの要求が出ないで遊 んでいて、おやつに誘うと拒否したりということが出てきました。 先日、担任から「中学部になったら給食の時間が短くなります。どうしましょうか・・・」と相談されまし た。 食べないならさっさと片付けてしまって・・・ということも考えられますが、それをすると、昼食は食べな いで1日2食の生活になってしまいそうで怖いです。 今までは、時間がかかっても、とにかく出されたものは全部食べるということを目標にしてきました。 でも、そろそろ時間制限が必要な時期が来たようです。 時間がかかっても「全部食べたらご褒美」という今の状態からに、「時間内に食べたら、さらにご褒美」 に変えることにしました。 「何分以内に食べたら」なんて、写真や絵で書いて伝えるのはものすごく難しいです。 悠くんは、絵は解りますが理解していません。 とりあえず、家でその状況を理解させてから、それをシートの形で表して、同じことを表しているという ことをインプットしました。 悠くんが理解できた状況に絵カードをくっつけていくという方法を取っています。 悠くんの能力では、絵から読み取るなんてことは不可能ですから・・・(^^ゞ |
これも悠くんが「罰」と捉えてしまいました。 普段、要求したらすぐにもらえるものを条件付の ご褒美にしようとしたことが失敗でした。 さて・・・「時間内に食べる」と、今後どうしましょう か・・・ 「空っぽのご褒美」に「全部食べたら」ではなく「 時間内に全部食べたら」という条件をつけてみよ うかな・・・と、とりあえずは考えています(^^ゞ |
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家庭版のお約束を応用して、学校版を作りました。 「タイマーが鳴るまでに全部食べれたら、セラピー室に行けます。」 悠くんがちゃんと出来たら、給食の後、セラピー室に連れて行ってもらえます。 |
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学校でも、そこまでするのはかわいそうだという 意見が出たそうです。 ですから、「時間内に」はしないことにしたようで す(^^ゞ |
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