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　 スケジュールって何？


「本人の」時間管理を視覚的に支援するものです。
ですから、私が持ち歩いている、スケジュール手帳と同じものようなです。
私は、その日にしなければいけないこと、その時間などを忘れないように書き留めて
います。それを元にその日に出来ることを考えます。
例えば・・・
午前にＰＴＡがあって、悠くんのお迎えが３時など書いてあります。
それを見て、その間、３時間、じゃあ○○に行こうかな・・・というふうに、今日出来ることを考えます。

誰でも、社会のルール、家族のルールの中で自由に行動します。
そういったことを時間の流れとして「スケジュール」で提示します。
周囲の人間の都合だけを示すものではありません。
ですから、その「スケジュール」には本人の意思が反映されていなければいけません。


よく、「スケジュールを示してその通りに行動させている」と誤解されますが、社会のルール、家庭のルールとして活動しなければいけないことは、もちろんしなければいけません。でも、それ以外は自由に好きなことが出来るはずです。
社会のルール、家庭のルールと折り合いをつけて、自分で時間を組み立てて、自分で時間を自由に使います。そうでなければ、「本人の時間管理を視覚的に支援している」とはいえません。


「次の活動を提示したらやってくれる」･･･こちらがやって欲しいことを提示してやってもらうということは、本人が納得してやってくれているのなら、普通の人間関係の中ではよくあることです。
「本人が納得する」･･･もし、本人から納得しましたという意思表出がなければ、無理やりやらせていることになります。
コミュニケーションの力、相手の思いを理解して自分の思いを相手に伝える力が必要です。
このコミュニケーションを無視すると、一方的にやらせるということになってしまいます。

こちらの都合で次の活動を提示したら、悠くん、「拒否」します。（＾＾）当たり前ですが・・・

例えば、買い物についてきて欲しいときなどは、ちゃんと悠くんが納得するまで交渉します。
悠くんも、自分にメリットがないと、なかなかうんと言ってくれません。
それに、悠くんが次の活動を突然変更したくなったら・・・もちろんよくあることですが、変更の要求が出ます。こちらも納得するまで交渉します。悠くん、一人でどこかへ行って帰ってくるだけのスキルを身に着けていませんので、私のスケジュールと調整するということになります。
こちらの都合で、何日か続けて欲しいことは、３日間であれば、３日間して欲しいと伝えて、悠くんと交渉します。この、こちらがして欲しいことなどは、数日前から予告しておくのと、突然の予告とでは、悠くんの納得の仕方が違います。
それが、悠くんが嫌いな活動、「病院にいく」ということなどについては、拒否がかなり強く出ますので出来るだけ早く悠くんに伝えます。
というのも、カレンダーを悠くんに提示していますので、それらのいやな活動がカレンダーに貼っていないということは、それらの活動が「ありません」ということを事前に伝えていることになるわけです。それを変更するわけですから、出来るだけ早く悠くんに示し納得してもらいます。



悠くん、行きたい所ややりたい事をスケジュールに入れてほしいという要求をサリーに出します。ちゃんと伝えてくれます。この「ちゃんと伝えてね」を悠くんに視覚的に伝えているのは、スケジュールの共有だと思います。
ですから悠くんは勝手に自分の頭の中のスケジュールだけを変更しません。おかげで、悠くんが勝手に何かしてしまうということがなくなってきました
サリーが悠くんからの要求をスケジュールに反映させます。
一緒に行動するサリーのスケジュール、それに社会のルールや家族のルールと調整しながら、悠くんが納得するまで交渉することになります。

この「スケジュール」、いろいろなことを悠くんに伝えているのだと思います。




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