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個別指導計画(?)
         





家庭でする個別指導計画(IEP)!!
      個別指導計画・・・なんて、そんなすごいものではありません。(^^ゞ


    子供の評価が間違っていると、まちがった支援をしてしまうことがあります。
    
PEP-Rのような専門家が行う評価以外に、自分で子供の評価をする方法があります。

    いろいろな評価の方法があると思いますが、ここでは私がやっている方法を紹介します。
   

    自分で子供の評価をして、指導計画を立てます。


評価
         まず、「生活スキルチェックリスト」に基づいて、子どもを評価します。

      スキルチェックリストは下記の4段階で評価します。

            スキルレベル
         P   完全に一人で出来る
         E+  少しの援助で出来る
         E−  援助をすれば何とか出来る(たくさん援助がいる)
         F   出来ない

                    「生活スキルチェックリスト」はKing Stone氏の作られたものを
                 使わせていただいています。
                                             →参考 King Stone氏のHP
     

          ※評価は、半年から一年毎に再評価し直します。





    IEP  
       スキルチェックリストの評価が終わったら、それをもとに「指導計画」を立てます。
                             (3ヶ月から半年の短期目標)
    


    目標をピックアップ
         生活スキルチェックリストの中のE+の項目で、各領域(身辺自立スキル・家事スキル・余
         暇スキル)から優先順位が高いものを、3〜5点ずつ抜き出します。
      
                ※「優先順位が高い」とは、以下の3つが揃ったもののことです。
                      1. 子供にとって
                      2. 親にとって
                      3. 社会的に
    
    目標の絞込み
         それぞれの領域から抜き出したものの中から、達成可能度の高いものを、1点ずつ選びます。
        (身辺自立スキル、家事スキル、余暇スキルの各領域から1点ずつ)

                ※「達成可能度の高い」とは、課題分析をして、Pの項目が多く、E+の項目が
                 少ないもののことです。
  


     
それが今期の「個別指導計画(IEP)」です。
      ※ どれだけのことを同時に取り組めるかは、子どもの様子を見ながら進めます。




   

課題分析  
       抜き出した項目のそれぞれについて、「課題分析」をします。

 行 動

スキルレベル

現在の援助の方法

今後の援助

















      という表を使って分析します。

     行動を細かく分けて、それぞれについて、出来ているかを評価します。
     どこにつまづいているか解かったら、その部分の援助方法を考えす。
     そして、E+の項目を、1つずつPにしていきます。






悠くんの場合は・・・


例 ズボンをはく

 行 動

スキル
レベル

現在の援助の方法

今後の援助

ウェストの前の部分を持って広げる

 E+

前後がわからないので、身体介助

前後がわかるようにマークを付ける

右足を通す

 P





すそから右足を出す

     

 P





左足を通す

 P





すそから左足を出す

 P





おなかまで引き上げる

 P





  服の前後がわからないので常に介助や声かけが必要でしたが、マークを付けることで声かけや介助が要らなくなりました。



          ← 前の部分にマーク(黄色のフェルト生地で三角形のマーク)を付けています。



            ← Tシャツやトレーナーにも付けています。


               ← 靴下にも(^^)
                      このマークがあると、一人でも間違わずにはけます。
                      
      

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