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まず、何から始めるか。

年齢の低い幼児期、または悠くんのように知的には低い子どもさんの場合は、
こういったところから始められたらいいのではないかと思います。






今からすること(粘土で遊ぶなど)、今から行く所を、言葉だけでなく、
    視覚的なもの(具体物・身振りなど)を使って、丁寧に伝えましょう。



     これから何処へ行くのか、何をするのかを声かけだけでなく、実物などを見せながら伝えてください。
                 ↓
             ・それに関連するもの
                例えば、バス → バス券
                    病院 → 診察券
             ・行き先によってかばんを変える。
                例えば、学校 → ランドセル
                    公文の教室へ行く時のかばんとピアノ教室に行く時のかばんは
                    違うものにする。

         ※ 短く、わかりやすい言葉かけをし、否定的な言葉かけはやめましょう。




毎日する事、「着替え」「歯磨き」などは、出来るだけ、習慣化(ルーティン)させる

          他にも、
            ・出かける前には、トイレに行く。
            ・お出かけから帰ったら手洗いをする。
            ・食事の前には手洗いをする。
          というようなことは、習慣化させる。





朝と夕方の習慣化した活動を、視覚的に予告する。(スケジュールとして伝える)


            スケジュールを示す場所を決めて、他のものと区別できるようにする。

  実物提示の場合
      
    @5段の棚を用意して、上から順に今からすることを示す。
    Aまず、棚のところへ行き、今から何をするかを確認してからその活動に入る。
     
トイレットペーパー
お着替えの服
歯磨き用コップと歯ブラシ
食事用のトレイ
ランドセル

   棚のところへ連れて行って、トイレットペーパーを棚から取ってトイレにいく。終わったら、棚のところへ戻って
   来て、次の着替えの服を持って着替えのコーナーに行って着替える。終わったら、棚のところへ戻ってきて、
   歯磨きセットを持って洗面所へ行き、歯磨きをする。


       ※どこに情報があるのかをわかりやすくするために、一箇所にまとめて置く。
       ※関係ないものは置かない。




おやつを選ぶ


        好きなおやつを2種類用意して、選択させる
        嫌いなものを提示して拒否させる。

               ※「要求を相手に伝える」「嫌なことを拒否する」ということを覚えてもらう。
                おやつの場面が一般的ですが、「おもちゃを選ぶ」など、本人が一番関心を
                持っているものを使います。




「○」と「×」を解るように示す。


             〜したらダメ → ×
             それでいいよ → ○

       ※ダメダメばかり言ってませんか?
        ×だけでなく、必ず○も示してください。


    ★少しでも出来たことは、思いきり誉めましょう。
         出来て当然なことでも、出来たことを誉めて、その行動が正しいことを伝えるために、
         本人にわかるように大げさに誉めてあげましょう。  


    ★「〜してはダメ」ではなく、今何をすればいいかを伝えましょう。
         例   × 立ってウロウロしない。
                   ↓
              ○ 座りましょう。
                   (座れたら、座れたことをきちんと誉めましょう)

         例2  × きちんと座りなさい。
                   ↓
              ○ 手は膝におきます。(手の置き場所を示す)
                    (手をひざに置けたら、きちんと誉めましょう)


     ★言葉は難しいですね。図解がついていたら解りやすいと思いませんか?
       言葉の理解の遅れている子供さんにとって、言葉だけの情報はとても理解しにくいものです。
       本人にわかる方法で伝えましょう。
            ↓
        自己満足してませんか?
        親は伝えているつもりでも、本人が理解できなければ、ただの自己満足です。「私は伝えているつもり」
        では役に立ちません。
        本人にちゃんと伝わっているか、理解できているかを確かめてください。



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