役に立たなかった課題






能力をボトムアップしていた頃
小学3年〜5年ぐらいです。
いろいろなことを課題としてやらせていました。


特に覚えてほしかったことは
グループ概念というか・・・同じグループに所属するもの?
猫や犬は動物にはいるということ
お茶碗、お箸などは食べ物関連のもの
というような・・・・
固有名詞ではなく、それが所属するグループに名前が付いてるんだよというような
難しいことを教えようとしてました。

結局・・その手前の「概念」すら理解していない状態では無理ですね

「コップ@」と「コップA」と「コップB」
全部「コップ」なんだよということ
これって言葉も文字もが理解できない子に
どうやって説明するんでしょうね?


「コップ@」と「コップ」
名前が2つも付くと悠くんは混乱します。
数も同じで「コップ@」に「1個」なんていうのを
付けると混乱します。

すべては1対1
名前はひとつ、固有名詞のみです。
別の角度や切り口(数や色などなど)から名前を付けると
混乱します。






グループ概念を理解させようとした課題


出来るようになってますね?
でもこれは結局・・・
ただの卓上だけのものでした。
まったく意味がありませんでした。


「この課題では、これとこれとこれを線でつなぐ」という
理解でしかありません。
それぞれの絵が「ライオン」という概念ではなく
このライオンの絵はこの絵でしかないのです。

「ライオン」全部を表すものではないので、「これ」でしかないのです。
「これ」と「これ」と「これ」をつなぐのだというただの卓上の理解にしかならないので
課題をすることをすべて辞めました。




   



きっとここに至る前に、もっともっとたくさんのステップがあって
そのステップを全部クリアしてないとこの課題は
理解できないんだろうなぁ・・とは思います。
その「ここに至る前のステップ」が
サリーにはさっぱり解りません。


でももし・・そのステップが解ったとして、
それをクリアさせられるとは思えません。


細かいステップを刻めば必ず理解できる
なんてことはないはずですよね。
だって、もしそれが出来るのなら・・・・
「工夫したら知的障害は克服できる」ということに
なってしまいますから。



ただ・・・もしサリーが
その細かいステップを解っていたら、
悠くんが持っている能力を最大限に
伸ばしてあげられたんだろうなぁとは思います。

親は選べない
サリーのところに生まれたことを
不運と思ってもらうしかないですね・・・












写真カードを文字に置き換えようとした課題


間違わずに全部つなげます
でも・・・この課題が出来ただけなのです。

これが文字の理解につながるかというと・・これもまた
「これとこれをつなぐ」というこの課題だけにしか通用しない理解でした。