◆根子


属性:マルセル

読み方は「ねこ」。マンモス団地に住む、見た目も成績も性格も趣味も、‘普通’の中学生。
校内生徒の割合が最も高い団地住まいの女子達の名前を根子という。1人ではなく、全員が根子。

根子は、皆同じ店の服を着て、同じスーパーの食材でできた食事を摂り、同じ文具店の筆記具を使う。
クラスの中でグループを形成し、何をするにも一緒に行う。髪の長さごとにとる髪型も決まっていて
身の回りにある同じ趣味の小物や髪形を「かわいい〜」と褒めあうのが日課。

マジョリティ至上主義の女の子で、数が多い=普通であり、普通こそ力であり正義だと信じている。
多数派と常に同じ行動を自分にも他人にも適用することで安心し、またそれが正しい事だと主張する。
マイノリティは劣等分子であるとし、よく非難や攻撃の対象となる。
そしてまた自分達も少数派になることを非常に恐れている。
大人数の集団に所属するが、リーダーはおらず、率いる者も、責任を取る者もいない。
皆がやるから自分もやるのであり、皆がそうであるから、自分も悪くないのである。

彼女が手に持っている「常識の鎖」は、所属する集団の人数が多いほど輪の数が増え、長く頑丈なものになる。
この鎖はマイノリティの捕縛や、マジョリティ構成メンバーの離脱を防ぐ囲いとして使われる。
とても防御力が高く、ダメージを受けにくいので、当面の安心安定を望む者は
長い鎖で囲われた根子たちの集団の中に入ると良い。