ヘリコイドを自作する
ヘリコイドを組み立てる
 ヘリコイドの組立過程を紹介します。構造を言葉と写真だけで説明する事は少々難しいのですが、勘の良い人であれば何となく理解していただけるのではないでしょうか。
 今回、部品加工は専門業者にお願いいたしましたので、加工済の部品を組み立てるところを示します。
部品全景

 全ての部品を並べたところです。部品は全12種類、全20点です。
 上段左からカム、メインスリーブ、ドローチューブ、カム抜け止め
 下段左から、摺動板(金色)、摺動リング(白色)、ネジ(2種類)、カムコロ、カムピン、六角穴付ネジ、皿ネジ

メインスリーブの組立

 メインスリーブに2箇所設けられた内溝に、摺動リングを嵌め込みます。上写真のようになって嵌らないかと思いましたが、無事に嵌りました。

ドローチューブを挿入

 メインスリーブにドローチューブを挿入します。ドローチューブの外表面には、予めグリスを薄く塗布しておきます。
摺動板をはめる

メインスリーブの外側に、摺動板(金色)1枚を被せます。その際、摺動板の表裏にグリスを塗布しておきます。


カムピンの固定

 ドローチューブにカムピンを固定します。ドローチューブ内側から、六角穴付ボルトで固定するのですが、この作業性が非常に悪く大変苦労しました。工具窓をあけ忘れた設計ミスです。
固定ネジの取付けと調整

固定ネジを3箇所に取付けます。ネジが緩いとドローチューブのガタが残り、ネジを締めすぎると動きが重くなります。ここは感触で確認しながら調整します。
カムコロを取付け

 カムピン(金色の部品)に、カムコロ(白色の部品)を被せるように取り付けます。取付前に、十分にグリスを塗布しておきます。
カムの取付け

 カムの内面には、カム溝が切られています。この溝の中を、カムコロ、カムピンが走る事でドローチューブが前後に動くわけです。
 カムをメインスリーブに被せる前に、内面と内溝部にグリースを塗布しておきます。
摺動板の取付け

 摺動板(金色)1枚を、カムの端面に配置します。
固定ネジの取付けと調整

 固定ネジを3箇所に取付けます。ネジが緩いとドローチューブのガタが残り、ネジを締めすぎると動きが重くなります。ここは感触で確認しながら調整します。
カム抜け止めの取付け

 カム抜け止めを、メインスリーブに取付けます。3本の皿ネジで固定します。
仕上げ

 見ての通り、ドローチューブ内面のつや消しは不十分です。今後、植毛紙を張る等の対応をした方が良さそうです。また、六角穴付ボルトの頭が飛び出していますが、もう少し背を低くする予定です。

 以上で完成です。




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