2002年4月7日(日)
  八甲田山スキー場  滑走レポー

滑走データ 天候  滑走時間  最大リフト待ち 滑走標高差*1 最大落下速度*2
8:30〜15:00 0分   3,638 190m/min
年間データ 現在の滑走日数 トータル標高差*1 最大落下速度*2
33日 105,574m 330m/min
*1:バーテックスキーで表される標高差(若干の誤差あり)
*2:バーテックスキーで表示される最大落下速度(1分間での垂直落下速度である)



 毎年のこと春となれば行く八甲田です。ちなみにハイシーズンは行きません。つまらないから。土曜日の天候はグーだったが、今日はいまいち。まー、雨も降ってないし、雲の高い位置にあるから良しとしよう。

 さて、やっぱりこの時期は朝が勝負。ということで、7時ちょい過ぎに出発し1時間位で到着。ロープウェイもまだ始発が運行されていない。乗り場付近には既にロープウェイを待っているスキーヤーがいた。あいかわらず山スキーヤーの割合が多い。八甲田春スキーバスが運行される時期になるともっと割合が多くなる。

 気になったのが雪の汚さ。今年は黄砂の影響がひどく、かなり雪が汚れている。本当に今年の黄砂はひどかった。空が黄色くなったほど。雪は白いから雪であって黄色く汚いのはスキーの楽しさを半減させてしまう。

 今日はとりあえずリフトを使ったゲレンデスキーだ。リフト券は4時間券を購入。早速滑り出すが、朝の冷え込みがなかったのですでに雪が柔らかい。ゲレンデもあっという間に荒れる。本日はボードのワンメイク大会があるようで、コースも1部クローズ。また、テククラ検定も行われていた。あまり見なかったが、受験者は15人程度。荒れた斜面にてこずっていたようだ。

 整地バーンは全然つまらなかったが、逆に面白かったのがコブ斜面だ。雪が柔らかくスピードもあまりでないので楽しい。かなり深かったが楽に滑れた。丁度、月山のコブのような感じだ。

 昼食後、ロープウエイに乗って滑ることにした。ロープウェイ沿いを滑る一番のお気軽コース、ダイレクトコースとフォレストコース。10分間で山頂駅到着。もちろん樹氷なんかない。(樹氷を見たい方はこちらの画像をどうぞ

 まずは、コースをちょいと外れるがモッコ沢からダイレクトコースへ抜けるオフピステを滑ろう。・・・・となんと、コース外滑走禁止の看板がいたるところに。おまけにネットを張って、コース外に出れないようになっている。おいおい、これじゃ八甲田らしくないじゃん。とりあえずオンコースを滑るものの、ちょっとズルをしてコース脇のオフピステゾーンを滑る。コブもないしシャーベット状の雪で滑りやすい。これが八甲田の魅力だ。でも、スピードは禁物。のほほんと滑ってると木に激突してしまう。しばらく下ってからオンコースへ。

 2本目はフォレストコース。前半は木々の間隔も広めで思いっきり山岳スキーを味わうことが出来るコース。中間から後半は延々続く林間コース。こちらのコースもコース外滑走禁止の看板がある。今シーズンの八甲田はかなりの予算を投入して標識整備をしたのだろう。ここ八甲田のコース外は危険な個所もあり悪天候時には遭難する場合もある。過去に何人もの死者が。

 フォレストコースもオンコースからちょいと左側のオフピステゾーンを滑る。障害物の木や段差が多いので、一気に滑らずにちょくちょく停止しながら下る。山頂から200m程度下ったところだろうか。腐った雪につまずきそうになり停止した。

 その時だ、後からついてきている妻から”痛いよー、痛いよー”という悲鳴が聞こえた。振り返ると15m位上で転倒している。その声はいままでに聞いたことがない深刻な声。ヤバイ。板を脱いで急いで駆け上がる。オフピステの雪なので、ブーツが雪に沈み登りにくい。両方の板が先端からビンディングの位置まで雪に突き刺さっていて、体が横向きに捻っていた。板から解放されていない。その状態から頭の中には”靭帯”という2文字が・・・・。

 まずはビンディングからブーツを外す。痛い個所を聞くとどうやら足首のようだ。携帯でパトロールを呼ぼうかと思ったが不要らしい。しばらくして落ち着きを取り戻した。多少痛みはあるものの滑って降りれるとのこと。ふー。

 ビンディングから解放されなかったので足首を捻ったまま横に倒れてどうにもならなかったらしい。本人曰く、”多分、プロレス技を掛けられればこんな感じなのかもしれない”と。おいおい関節技かよ。

 15分位その場所にいただろうか。その間も誰一人として滑ってこなかった。もし、自分が調子こいて一気に滑っていたならどうなったことだろう。あの雪じゃ100m登るに相当な時間がかかる。それどころか姿が見えない位置だったり、声も聞こえない位置だったら大変なことになったかもしれない。

 いつどこでアクシデントが発生するから判らないのが山岳スキーだ。とにかくゲレンデスキーとは危険度のレベルが違うのだ。ちなみに妻は今、足首がちょっと腫れていてバンテリンを塗っている。お大事に。
















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