2002年3月17日(日)〜19(火)
  山形蔵王スキー場  滑走レポー

滑走データ 天候  滑走時間  最大リフト待ち 滑走標高差*1 最大落下速度*2
19:10〜20:40 0分   1,297 190m/min
雲/晴 8:50〜16:30 0分 5,774 220m/min
雲/晴 9:10〜16:00 0分 5,042 190m/min
年間データ 現在の滑走日数 トータル標高差*1 最大落下速度*2
31日 95,792m 330m/min
*1:バーテックスキーで表される標高差(若干の誤差あり)
*2:バーテックスキーで表示される最大落下速度(1分間での垂直落下速度である)



 今回は遥々山形蔵王まで行くことにしました。それも平日。有給3日とって6連休。1ケ月半続いた出張生活のリカハビリかな。6連休もあるんだから近場じゃつまらない。ゲレンデは面白い方が良い。温泉で露天風呂がある宿がいい。癒し系の宿であって欲しい。という事で、万座温泉か山形蔵王か悩んだあげく後者に決定。

 ただ単にスキーして帰ってくるのはつまらない。今回の計画はこうだ。まず、高速道路代の節約とドライブがてら往路は、日本海側経由で一般道を通り、鶴岡から月山の脇を通り山形に入る。昼過ぎに蔵王に到着して美味しいと有名な蔵王温泉のお餅屋さんで昼食。宿にチェックインして初日はナイターだけ。月曜日と火曜日は平日スキーをして、帰りは仙台で1泊して名物の牛タンを食べる。それから松島観光して撤収という計画だ。

 という事で朝4時40分出発。外は強めの雨。2時間30分程で秋田に入り、日本海が見えてくる。それから延々海岸沿いを走る。途中、鳥海山なんかも見えて綺麗だ。ドライブにはちょうど良い。鶴岡まで日本海側を走り山へと入っていく。湯殿山や月山の脇を走るのだ。山に入るにしたがってどんどん雪が増えていく。途中、朝日村のバンジージャンプをやっているところでトイレ休憩。バンジーは冬季休業中。つり橋を渡ってみたが、結構怖かった。この辺りの天候は晴れ。月山の斜面が見えた。今年は雪解けが早いから月山も6月はやばいかも。

 昼過ぎに蔵王温泉到着。宿はオークヒルというホテル。チェックインが3時ということで、早速、温泉街を歩き餅屋さんへ行く。雑煮と餅2種類のセットを注文。店内にな首都圏からのスキーヤー達で一杯だ。ちょうどツアーバスの出発待ちで餅を食べているのだろう。ここの餅は毎日ついているらしく柔らかくて実に美味い。玉こんにゃくも美味いけどここの餅も蔵王に行ったら必須。名前は山口餅店。チェックインまではまだ時間があったので温泉街のパチンコ屋で遊んだ。ここは古い台やスマートボールなんかもあって面白い。

 さてホテルにチェックイン。部屋は和室。温泉で露天風呂もある。3月から平日のスキーパックが2食付きで11000円だ。このホテルは雑誌等でもかなり紹介されていて評判が良い。フロント脇の通路には皇太子が宿泊したのか写真が飾られていたりする。アメニティーもばっちり、食事も美味しい。部屋には風呂上りにと氷入りの冷たい水も用意されている気配り。特に露天風呂が小さすぎず大きすぎず実に心地よい。雰囲気も良し。今までスキーで泊った宿では文句なしの5つ星だ。

 夕食後はナイターに行く。上ノ台ゲレンデのナイターだ。日曜日夜だからリフト待ちは0分。でもコンディションは最悪。日中ざら目状態になった雪がそのまま硬くなっている状態。ナイター前にコース整備されていれば良いのだが、残念ながら行ったいない。ザクザクのまま硬くなるとエッジがグリップしないし、滑って振動がくるし辛い。

 翌日は早く食事を済ませゲレンデへ出る。蔵王のゲレンデはかなり巨大。しっかりコース図を見て計画をたてないと非効率的になったり良いバーンを荒れていない時間帯に滑れなくなる。まずは山頂ということで4人乗りゴンドラに乗り、中央ゲレンデ、パラダイスゲレンデ経由でロープウェイの樹氷高原駅へ行く。この移動といっても40分はかかる。ここから山頂行きのロープウェイに乗る。雪溶けが異常に早い今シーズンもちろん樹氷なんかはない。樹氷は八甲田の方が良いから特に期待はしていない。ロープウェイは待ち時間0分。さすがに3月の平日だ。ハイシーズンは整理券を発行しており、それを入手するのは相当大変らしい。午前10時で既に完売ということもある。

 山頂駅到着。まずはお地蔵さんへ挨拶。それからザンゲ坂を滑る。それほど急斜面ではないが、コース幅が狭い。中級者ならザンゲする必要はなし。空いていればカービング中回りでかっ飛ばすことが出来る。ザンゲ坂が終われば樹氷原コース。てれてれコースだ。レールターンも延々やれば疲れてくる。さらにユートピアゲレンデ百万人ゲレンデと通る。百万人ゲレンデはかなり幅広な中斜面。時間があればこの2つのゲレンデだけでも十分遊べる。ここさから更に下る。横倉の壁を右手に通りすぎ、大森ゲレンデへ行く。蔵王の中でも新しいゲレンデ。ゲレンデは綺麗に整備されていて適度な中斜面がある。雪質が良ければかなり快適だと思う。ビデオ撮影スポットも3ケ所位ある。ここのゲレンデが蔵王最下部。山頂からは9kmにもおよぶロングランとなる。雪質は良くないが人が少ないので荒れが少なかった。

 大森と同じく比較的新しいコースの黒姫コースにも行く。不整地の方は滑らなかったが、整地の方はもう少し斜度があった欲しかった。雪質が良ければもうちょっとスピードが出たのかもしれない。大森と黒姫は最近のコースだからクワッドリフト1本でロングランが可能だ。他のゲレンデは古めなのでリフトが短かったり遅かったりする。

 今度は名物の横倉の壁。最大38度。上級者の発表の場、お立ち台である。今日は平日のため、コース下のギャラリーも少ない。雪は柔らかい。コブは大きいがそれほど深く彫れていなく丸い。なんとかなるかもしれない。目標はノンストップ。コブが不規則だったので途中クイックも入れたりしてあっさり完走。なんか物足りない。下から見るとかなり威圧感がある斜面だが以外と楽勝だった。いまの雪質なら中間部から大回りも出来ちゃったりするかもしれない。

 午後からは上部にあるユートピアゲレンデを何回か滑る。蔵王は沢山のゲレンデがあるから、いろんなところを回ると移動ばっかりしている気がして滑走感が得られない。ある程度まわったらどこか1ケ所決めて繰り返し滑るのが良い。とにかくいろんな顔を持ったコースが沢山あり飽きることがない。

 火曜日も朝から滑る。昨日気持ち良かった大森を滑ったあとに、上ノ台側へ戻り、FIS認定コースのハーネンカムコースを滑ることにした。ここの上部は横倉の壁についてナンバー2の難コース。風あたりが強いのか雪付きが悪くアイシーになっていた。斜度はそれほどでもないが、バーンの硬さがこのコースを難しくしているのだろう。下部には快適な中斜面もあり面白い。

 さて、ナイター+平日2日間滑走した感想としては、まずスケールが大きいこと。適度な中斜面が豊富であり2日間滑っても飽きがこないこと。温泉街という強力な武器がありアフタースポットがある。やはり東北の雄だ。志賀高原や八方尾根も良いが蔵王もかなり良い。温泉街という意味では野沢温泉スキー場と比較が出来るが、コースバリエーションは蔵王が上だ。それから今回宿泊したホテルは最高だった。スキーではいろんな宿に泊ったことがあるがこのホテルは満点に近い。是非また訪れてみたい。

 スキーはこれで終了。次は仙台の牛タンと松島観光。仙台には夜8時到着。昔仙台に4年間住んでいたが、かなり街が大きくなって綺麗になっている。事前に調査していた国分町の牛タン屋の
一仙へ。真トロ定食を注文した。出来たて肉を一口食べてみる。瞬間、牛タンってこんなに柔らかいの?こんなにジューシーなの?って感じだ。マジで美味い。

 翌朝はホテルで朝食をとり松島へ行く。ここは昔とあまり変っていなかった。一通り見て撤収。時間があったので盛岡まで4号線で帰ることにした。盛岡には17時過ぎに到着。盛岡と言えばやっぱりじゃじゃ麺。最近盛岡方面にスキー場へ行った帰りはじゃじゃ麺を食べて帰っている気がする。それから高速に入って家に帰った。ちゃんちゃん。

 遊んで滑って食べて。大満足。いっつもこんなスキーしてたら幸せなんだろうなー。金銭的には辛いけど。

 長いレポート読んでくれてありがとう。

















↓その他の画像はここ

◆画像1(温泉街)

◆画像2(景観)

◆画像3(コース)

◆画像4(コース)



トップページへ戻る