「島にお邪魔しています。」

 「アロイータ!」
 シベルート島の言葉で「こんにちは」と言います。シベルート島はインドネシア、スマトラ島の中央、パダンの港より船で1泊して着きます。沖合いで小さな船に乗り替えて上陸します。小さな集落を過ぎて森に入っていくと、道は沼地になり、ぬかるみがひどくなってくると、大木が寝かせてあり、それが路となります。
 雨がよく降りました。一度、降り始めると、先が見えない程の強い雨になります。小さな川も無数にあり、橋として大木が架けてありました。川幅は6〜7メートルくらい。高さも6メートル程あり、落ちないようにバランスを取りながら渡った記憶がよみがえってきます。森のなかで原住民と擦れ違った時は、タバコを1本ぬいて差し出しました。あなた方の島にお邪魔しています、という感謝の気持ちを込めて、そして、その時に大きな声で言います。

 「アロイータ!」

(右田一弘)


♪名も知らぬ遠き島より♪・・・

 レンタルバイクに乗って畦道が走っていると、楽しそうな声が聞こえてきます。田植えを大勢でやっていました。1枚写真をと思い、声をかけるとみんなこちらに顔を向けてくれました。近くでは田んぼの中に水牛を10頭ほど入れて、何度も往復させて土を軟らかくしていました。
 ロンボク島はバリ島と同じ位の大きさの島でバリ島からフェリーで3時間位の所にあります。12月というのに田植え、日本の正月を思い出します。T/C(トラベラーズ・チェック)もだいぶ薄くなってきました。あと1ヵ月くらいで日本に帰ります。社会復帰のことも考えなければなりません。
 日本は寒いだろうなー。
バンガローから30メートルも歩けば、熱帯魚が泳いでいる砂浜に出ます。
 ♪名も知らぬ遠き島より♪・・・と、「やしの実」の歌を口づさみます。そして、夕日に向かって叫びます。
 
バカヤロー!

(右田一弘)