小杉 邦夫(こすぎ くにお)

● ダムは自然破壊の元凶

左)現在大型ダムのない川辺川
右)上流に市房ダムを持つ球磨川本流
市房ダム放水時の合流点。

大型ダムは川の生態系を根本から破壊し,清水を濁水と化す。今、建設中の川辺川ダムは市房ダムの4倍の規模。」全国の自然保護団体や地元の住民らの建設反対を押し切って、もし完成すれば、日本有数の清流川辺川も消滅することになる。

● 川辺川の清流に遊ぶ子供たち

 夏は川辺川のあちこちで子供たちの歓声と出くわす。いや、この清流は子供たちに限らず、全国のカヌーイストたちにとっても有名だ。また、アマ、プロを問わず釣り師の場であり、村人は川に点在する岩々に、親しみを込めて名前を付けているほど身近な川である。
 五十に手のとどく年となった私自身の子供時代、熊本市の片田舎でも川でイカダ遊びや魚とりに熱中した。小川をせき切り、棒で水面をたたいて追い込むとバケツ一杯のフナ、ハエ、メダカ、ドジョウが入っていた。今、我がふるさとの川は三面張りのコンクリート護岸や大小のダムによって排水路と化し、川遊びする子供の姿は見られなくなった。
 川辺川の豊かな自然、とくに泳げる数少ない清流は熊本県の大きな財産であり、私にとって今は失った故郷である。上流に建設が進む巨大なダムによって、この風景が見られなることは確かだ。私は今、「川辺川の清流が危ない!!」と全ての人に叫びたい。

● 「金喰いイベント・熊本国体」なんか要らんバイ!!

 写真をよーく見てください。山積みされた産業廃棄物の山。ここは国体のために建てられた熊本総合屋内プールのゴミすて場。建物の完成を間近に出たゴミを点検していると、黒板やバードパネル、工事標識などがコンクリート片入れの茶袋に混じって山積されていた。みんなまだまだ使用できるものばかり、きわめつけは、建物を紹介した刷りたてのパンフレットが段ボールに一杯入ったまま棄ててあった。三月二九日、日曜日とあってプレハブ事務所棟は無人であったが、お金を浪費する現実に腹が立った。屋内プールは本年春完成予定で、来年九月の夏季団体メイン会場として四日間使用のみ、工費二七○億円は借金で建設された。当然、その借金と国体後の膨大な維持費のツケは子供たちに残る。「未来国体」とは未来に借金をツケの残す国体というのが正確な呼び名らしい。こんな金喰いイベント、俺は要らんバイ!!

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