川本 正道(かわもと まさみち)

● 食えればいいか。

 写真はトルコ南部の町で撮った犬の後ろ姿です。見つめているのは曇りの日の地中海。おそらく何も考えちゃいないんでしょうけど、食い物なんぞには目もくれず悠々と海のかなたを見つめる姿勢に、つい尊敬の念を抱いてしまいます。

 中学生の頃、猫になりたいと思っていました。理由はひなたぼっこしながら日がな一日眠っていられるから。人間時として、なんて話し始めるとおっさん臭くなりますが、なんとなくそういう気分になることもあるもんです。そんなときは、生きて食えてりゃそれでいいか。と割り切ってしまうことにしているんですが、よく考えてみると食えない人も(犬も猫も)世の中にはたくさんいるんですよね。

 でも、仕方ない。まずは自分が生きていることが先決だ。まわりの諸々の問題はそれから考えよう。時にはまわりに限らず遠くの問題も気になるだろうが、基本は自分自身が食って眠るという生活の基盤をしっかりつくることが先決だ。ということを今考えています。これって説教臭いでしょうか?私、そろそろ40才になります。

● やればできるのに。

 写真は、ドイツの駅でみかけた分別収集ごみ箱。ごみを投げ入れる穴が3つあるので、「お。日本より一つ区分が多いぞ。」とシャッターを押したんですが、別に「やっぱりヨーロッパは環境を守る意識が進んでいるなあ。」と思ったわけではありません。日本だって分別収集はたいしたものです。

 今年一年隣保組合の組合長(といっても6世帯なんですが)を順番だからとやらせてもらいましたが、ごみの集収日はきちんと守るし、回覧版だってしっかりまわしてもらえるし、一年間町内会費を集めるの忘れていても町内会長さんが笑顔でフォローしてくれる。地域社会ってまだまだ人情味にあふれているし、身の回りをきちんとしようというモラルだって健全だと思います。

 しかし、ちょっと遠く見えない場所になるとなぜか政府の言うことを信じてしまう人が多いような気がします。市民税の使い方には異議を唱える気になっても国庫の支出に関しては、具体的にモノをいう手段が思い浮かばないのが現実ではないでしょうか。これなんとかせないかんと思います。

 行政はサービス業であります。税金の使い方に問題が大きければ倒産して当然です。ユーザーである国民の意見を聞きなさい。ほとんどの議員はユーザー代表なんかではない。行政機構株式会社の中間管理職ではないですか。とすると有権者はその部下です。これはおかしい。何か変だ。私らは客なのにいつの間にかタダ働きどころか、金を払う使用人になってしまった。
 私らはもっとまじめに議員さんを選ぶべきだと思います。議員さんを選ぶときは、ちょっと遠視になった方が結局は自分の為だな。と思います。

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