石井 了(いしい さとる)

● あなた方には、こんなに木(緑)があるのに、どうして私達の森を切るのですか?
これは熱帯雨林伐採に反対して来日した、マレーシア・サラワク先住民の言葉です。私には返す言葉がありませんでした。
経済は貿易その他複雑な関係があり、単純な話ではないことは解っています。しかし、だからといって、彼らが伝統的な生活をしていく権利を、私達が便利な生活をするために奪っていいはずはありません。
熱帯雨林から伐採された木材は、安価なカラーボックスなどの家具や紙の原料、建築に使われるコンパネ(合板)などに使われ、短期間に捨てられています。振り返って日本では、杉や檜などの木材がだぶつき、戦後植林された森が放置され、荒れています。
熊本は地下水を飲料水としていますが、森の整備が出来ないと言うことはやがて飲料水へ影響すると言うことを意味します。
私達は、自分達の生活を含めた問題として、この簡単な問いへの答えを探して行かねばなりません。