田端環状積石


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町田の多摩境駅のすぐそばにある遺跡です。今年(2005年)の初め、新聞で町田の成人式関連の イベントが紹介されており、その中で「この遺跡を舞台にしたVTR(filmかも?)を撮影しました云々」 という記事を目にしたのが、この遺跡訪問のきっかけになりました。
ご覧の通り民家の裏手に位置しており、駐車スペースもありませんので電車で行くのがよろしいかと 思います。現場は埋め戻される予定とのことで、今はどうなっているのか不明です。
私が見学したのは2005年3月末でしたが、すでに埋め戻す気まんまんの現場の雰囲気がありました。 史跡公園にでもするのかな。

冬至に日が沈むとされる、丹沢山系です。
日没ポイントは大日如来を祀るという蛭ケ岳山頂で、まさに宇宙の根源を意識したストーンサークルなのです。
さらに、ストーンサークルに長軸方向には富士山の方向を指していると言う事で、実に私好みの物件と言えるでしょう。
寒そうな写真でしょ。雪がちらついて寒かったよ。

小ぶりですが、なかなか素敵なストーンサークルですぞ。

この軸が東西方向に相当します。石棒らしきものが二つほどありますね。

この先には富士山が見えるはずなのですが...残念!

周辺をちょっと探しただけで、ほらご覧の通り。
この土地ほしいなぁ。

工事の魔の手がストーンサークルにせまろうとしてます。
史跡公園っぽいのですが、いったい何ができるのやら。

再びサークル内に戻ってみましょう。
かつては夫々の石に名札がついていまして、たとえば、あれは陽石、これは磨石ナドナドです。
しかーし!埋め戻し間近の遺跡は、看板も全て取り払われ、静かーに、土を掛けられるのを待っている 状態にあったのです。なんだか寂しい。(涙)
この写真の石は、表面に格子状の赤い線刻が認められます。なにやら宗教的に重要なものであった可能性が感じられますね。

どこが何処やら分からなくなってしまいましたが、こちらはおそらく西側から撮影した写真と思われます。

なお、この遺跡は「環状列石」ではなく「環状積石」として名前がついております。何処に差があるのかは シロウトの私には知る由もありませんが、間違いなくストーンサークルです。
専門的な話は「東京の縄文ランドスケープ観測の遺跡」 で詳しく紹介されています。



最後に、カシミール3Dというソフトを使って表示させた「この遺跡からみた2004年冬至の日没の様子」 をご覧頂きましょう。蛭ヶ岳に沈んでるでしょ。このソフトはフリーですが、なかなか面白い機能があるのです。絵の画角は135mm

ふと思いつき、今私が住んでいるところで同じ事をやってみたら、アラ不思議!(下図参照)
なんと富士山(残念ながら頂上ではないようですが)に沈む夕日が拝めるじゃありませんか。
おまけに画角を広げると、蛭ヶ岳もみえてるのですね。 今年は確認してみなきゃ。




ついでに温泉!

ちょっと東のほうに行きますと、いこいの湯(多摩境店)という温泉あり。 露天のみ源泉掛け流し&塩素フリーで、露天だけで満足できます。街に近くてこのレベルなら文句なし!お薦めです。独断評価:★★★★


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