PANAVIA  TORNADO


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Tornado (トーネード)は、イギリス、ドイツ、イタリアの3か国が協同で開発した多目的戦術機です。長い航続力、高速性能、優れたSTOL性能などを両立させるため、可変翼が採用されました。トーネードには3国共用の基本型IDS(地上/対艦攻撃型)とイギリス空軍が採用しているADV (Air Defence Variant 防空型)、ドイツ空軍のECR(電子戦型)があります。IDSは1974年、ADVは1979年に初飛行しています。この紙飛行機は、ADVをモデルにしていますが紙飛行機としての飛行性能のために翼の位置や大きさを少し変えています。実機は可変翼ですが、この紙飛行機では後退角が最も小さい位置に固定しています。
 
 

トーネード の設計図のダウンロード(pdfバージョン)
Download TORNADO Drawing (pdf version)

Tornado の作り方
ダウンロードした設計図をケント紙にプリントします。pdfファイルを表示するためにはAcrobat reader がインストールされている必要があります。紙が厚いのでプリンターをハガキ印刷など厚紙印刷の設定にしてください。太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。点線、一点鎖線はそれぞれ山折り、谷折り線なので、のり付け前にあらかじめ、定規を当てて折り曲げておいてください。コックピット(操縦席)部分1を最初に作り、胴体の内側にはさむように取り付けます。胴体の内側に接着剤をぬり、貼りあわせます。カタパルトフックを切り取ります。機首のカバーを機首をおおうようにはります。主翼は点線で山折して、補強部分を下側に貼りあわせます。主翼の上半角は5度ぐらい付けます。胴体の上に主翼を貼ります。垂直尾翼は、5、6を貼りあわせ主翼の後ろの胴体に取り付けます。

仕上げ         
主翼は、上に凸の弓状の丸み(キャンパー)をつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。主翼の外側は、わずかに中央部より迎え角が小さくなるように(下向きに)する(ねじり下げをつける)。これは翼端失速を防ぐためです。水平尾翼の外側、後端を少し上にねじります。屋外で飛ばすときは、透明なスプレーラッカーで薄く塗装してください。

翼端失速とは
この機体のような、後退角をもつ主翼は、表面の気流の関係で、翼の中央部と端で迎え角が同じ場合、迎え角が大きくなって失速する際、翼端から先に失速します。そうなると、左右の揚力に大きな差が生まれ、機体はきりもみ状態に陥ってそのまま回復不能になります。この現象を翼端失速と言います。
 

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