ノースロップYF-23はアメリカ空軍F-15 戦闘機の後継機をめざした次期戦術戦闘機計画(ATF)で後のF-22になるYF-22と競った試作機です。1990年8月27日に初飛行しました。次期 戦術戦闘機計画(ATF)では、従来の戦闘機をしのぐ運動性、F-15以上の空戦能力、超音速巡航(アフターバーナーを使わずに超音速飛行が 可能)、ステルス性などが求められ,もう一つの候補機YF-22と比較試験の結果YF-22が選ばれました。前後対称の菱形主翼、斜め上に開 口 するエンジン排気口、左右に大きく傾けた尾翼など特異な形でYF-22よりもステルス性や速度は優っていたと言われていますが、運動性能や拡張性などで YF-22に軍配が上がり、幻の第5世代戦闘機となりました。垂直尾翼を無くして、左右に傾けた尾翼にすることでステルス性では有利と考えら れ、ロシアで開発中のSu-75チェックメイトや日英イタリアで開発中の次期戦闘機に採用が検討されています。紙飛行機としては、極端に小さ なアスペクト比、強いテーパー翼、強く開いたV型尾翼など、あまり飛行性能は期待できないのでないかと考えていましたが、以外と良く飛びま す。尾翼を倒しすぎると、ヨー安定(風見安定)が不足します。
YF-23 Gray Ghostの作り方
ダウンロードした設計図をA4のケント紙にプリントします。pdfファイルはAcrobat Readerをインストールして表示、印刷し
てください。
太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。まずコックピット1を作ります。点線、一点鎖線はそれぞれ山折り、谷折り線なので、のり付け前
にあ
らかじめ、定規を当てて折り曲げておいてください。次に2を1の外側に貼り合わせます。胴体3は切り離した後点線に沿って折り目をつけておきます。機首の
部分を内側に折り、1と2で作ったコックピットを挟み込んで折ります。重心位置がかなり前なので、機首は厚くなりますが、なるべくずれないよ
うに貼り合わせます。次にカタパルトフックを切り抜きます。紙が厚いのではさみで切れなければニッパが良いかもしれません。次に主翼および尾
翼4を切り取ります。翼と胴体は後端が 一致するように貼り付けます。尾翼は、垂直より外側に50度
、水平からは40°(略図を参照)かたむけます。主翼の上反角は0°、水平のままにします。機首のカバー5,6を機首をおおうようには
る。重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。
仕上げ
主翼は、わずかに上に凸の弓状の丸み(キャンパー)を少しつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。ピッチ調整(水平飛
行の調整)のためには、機首が下を向いて突っ込む場合は、胴体の後端をわずかに向くように主翼と尾翼の間を胴体に押しつける、胴体後端を上にねじる、左右
の尾翼を上(内側)にねじるなどで調整します。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体に薄くラッカーで塗装してください。透明のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるので良い
ようです。薄く塗装した場合に重心が合うようにしています。軍用機の雰囲気を出すには、銀鼠のケント紙を使うといいと思います。