Boeing X-32A

Boeing photo (www.boeing.com)
 
 

X-32Aの設計図(pdfバージョン)
Download X-32A Drawing(pdf version)

X-32はアメリカの次世代の戦闘攻撃機の開発計画である、JSF(Joint Strike Fighter; 統合攻撃戦闘機)の概念実証機の一つで、ボーイング社が開発しています。JSFは一つの基本形をもとに空軍や、海軍の艦載機(空母離着艦)、さらには垂直着陸機を同時に開発するという計画で、開発費の節約や、大量生産による一機あたりの機体価格の低下をねらっています。X-32AはCTOL(Conventional Takeoff/Landing 在来型離着陸)型で、2000年9月18日に初飛行しました。X-32は分厚いデルタ翼の主翼、大きく口を開けたような空気取り入れ口、背が高く太い胴体など従来のジェット戦闘機に無いユニークな形をしています。飛行時の抵抗が大きいのではないかとも思いますが、翼や機体のスペースが大きく燃料も多く搭載でき、また構造を軽くできるとのことです。もっとも、デルタ翼は空母着陸時の飛行速度が速すぎるため、量産型では水平尾翼が付いた形になり、空気取り入れ口の形も変更になるそうです。かき氷屋さんののぼりでおなじみの”浜に千鳥”にも似たユニークな翼のX-32の飛行をお楽しみください。
 

X-32A の作り方


ダウンロードした設計図をA4のケント紙にプリントします。pdfファイルはAcrobat Readerをインストールして表示、印刷してください。
数字の順番に、太い線に沿って型紙から部品を切り出します。1(バランスウェイト)を点線に沿って折り、貼りあわせる。2(コックピット)を、点線に沿って山折し、1を内側に入れ貼りあわせます。3(胴体)を点線で山折、一点鎖線で谷折にして、2を内側に入れ、機首を一致させて貼りあわせます。4を胴体下面やカタパルトフックの位置を合わせて、3の外側にはりあわせます。カタパルトフックを切り抜きます。5(主翼)を胴体の上から貼りあわせ、後端を胴体ののりしろの線にあわせて少し上に曲げます。尾翼6,7は、主翼後端ののりしろに合わせて取り付け、垂直より外側に32度かたむけます。鉛重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。(lead-free policy)
 

仕上げ         
接着剤が良く乾くまで待ちます。主翼は、前縁に上に凸の弓状の丸み(キャンパー)をつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。垂直尾翼は、垂直より外側に32度かたむけます。おおまかなピッチ調整(水平飛行の調整)のためには、主翼後端を上(下に凸)にねじり、微調整には尾翼後端を左右同時にわずかにねじります。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体に薄くラッカーで塗装してください。透明のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるので良いようです。
 
 

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