KAWASAKI T-4
 
 

T-4の設計図(pdfバージョン)のダウンロード
Download Kawasaki T-4 drafting(pdf version)

川崎 Kawasaki T-4 は日本の航空技術を結集して造られた純国産の中等練習機です。機体は勿論エンジンやアビオニクスも国産の技術が使われています。1988年から航空自衛隊(JASDF)で使われ、1994年からブルーインパルスの使用機にもなっています。低速から高亜音速まで良好な操縦/安定性を備え、最高速度はマッハ0.9とこのクラスの練習機のなかで高水準です。主翼前縁の切り欠きはドッグツースといって、小さな渦流により翼の気流を安定させる役目があります。この紙飛行機では、主翼の平面形や後退角、胴体やエンジンをなるべく正確に再現していますが、高く上昇し、安定して良く飛びます。なお水平尾翼は実機に比べ大きくしてあります。
2000年7月4日にブルーインパルス所属のT-4 2機が墜落し3名の乗員が殉職されました。亡くなられた方のご冥福を祈念するとともに、応援の意味をこめて紙飛行機を作りました。



T-4の作り方
ダウンロードした設計図をケント紙にプリントします。今回はpdfバージョンのみとしました。うまく表示できないときはAcrobat Readerをインストールして表示、印刷してください。
太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。点線は山折り、一点鎖線は谷折り線なので、のり付け前にあらかじめ定規を当てて折り曲げておいてください。始めに垂直尾翼1を点線にそって折り曲げて貼り、平面になるように乾燥させます。胴体2は中心線、主翼水平尾翼取付部、コックピット部分、などの折り目を付けた後、垂直尾翼を胴体後部の内側に、薄く印刷されたエンジンノズルの位置と、いちばん前1aがコックピットのすぐ後ろにつながるように位置をあわせて貼りあわせます。なお1aとコックピットの後ろの部分とは主翼を取り付けてから最後に貼りあわせます。コックピット下のタブ2aは主翼の上から貼るので、胴体組立時に中にはさまないように充分折っておきます。後部胴体は、軽くて丈夫にするのとエンジンや胴体の形を表現するためT(+)字型をしています。次に胴体を中心線で山折にして、コックピットを内側に折り込んで、あらかじめ充分折り目をつけてから、それぞれ合わさる部分に接着剤をぬり、左右のずれやねじれがないように注意しながら胴体を貼りあわせます。機首カバー5を機首をおおうようにはりあわせます。ゴムカタパルトフックを切り抜きます。
胴体が完成したら主翼を取り付けます。主翼の上反角を6度から7度ぐらい、主翼の翼端が中心より0.8cmから1.0cmぐらい上がるようにします。実機は下反角を持っていますが、実機と同じような下反角をつけると紙飛行機では安定しません。しかし上反角をつけすぎると、うまく上昇しなくなります。主翼の上からにコックピットの下の部分2a貼り、コックピットの後ろに垂直尾翼から前にのびている部分1aを曲がらないように貼りあわせます。最後に水平尾翼を上側から取り付けます。重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。(lead-free policy)

仕上げ         
主翼は、上に凸の弓状の丸み(キャンパー)を少しつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。この紙飛行機は垂直尾翼が左右非対称の構造なので、ねじれが残りやすく、また細長いので、わずかなねじれが直進性に大きく影響します。根気よく真直ぐ飛ぶように調整してください。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体にラッカーで塗装してください。透明や白色等のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるので良いようです。
 
 

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