McDONNELL DOUGLAS/BAe   HARRIER II
      
 

ハリアーIIの設計図のダウンロード   ハリアーIIの設計図(pdfバージョン)
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AV-8B ハリアーII/ハリアーGR.7は、当初イギリスで開発されたVTOL(垂直離着陸機)ジェット機ハリアーを発展させた、世界で唯一実用化されているVTOLジェット機で、アメリカのマクドネルダグラス社とイギリスのBAe社の共同開発です。アメリカ海兵隊やイギリス、イタリア、スペインで使われています。胴体中央部にある大きなペガサスジェットエンジンの排気の方向を変向させて機体を持ち上げ、垂直離着陸や短距離離陸を可能にしています。曲線を描く垂直尾翼にイギリスの飛行機の雰囲気が残っています。
この紙飛行機でも、ハリアーIIの特徴である大きなエンジン、空気取り入れ口を再現しました。抵抗の大きそうな機体ですが、高く上昇して良くとびます。なお尾翼は実機に比べ大きくしてあります。また主翼のアスペクト比も少し大きくしてあります。
Updated  Rev 2.0  機体の一番後ろに長くのびる”しっぽ”(tail cone)の部分を追加しました。この部分は実機ではホバリングや低速時のピッチ・ヨーコントロールのための空気吹き出しバルブやECM装置が付いています。空中停止時や低速時には尾翼が効かないので機体の安定を保つために必要な装置です。機首の上側の出っ張りはFLIR(前方監視赤外線装置)です。

ハリアーIIの作り方
ダウンロードした設計図をケント紙にプリントします。一旦設計図を保存して、JPEG形式の画像が読めるアプリケーション(Photo Shop TM など)で設計図のJPEG画像を開き、印刷すると良いようです。ブラウザから直接印刷する時は、縮尺100%、マージン0、ヘッダーやフッターを印刷しないとの設定にしてください。なおpdfバージョンのほうが線がきれいです。Acrobat Readerをインストールして表示、印刷してください。
太い線に沿って、型紙から部品を切り出します。点線は山折り、一点鎖線は谷折り線なので、のり付け前にあらかじめ定規を当てて折り曲げておいてください。
胴体中心線1、主翼、水平尾翼取付部2、機首部分3、などの折り目を付けた後、まずはじめに垂直尾翼を胴体後部の内側に、コックピットを胴体前部の内側に貼り付けこれらをはさむように、1で折り曲げた胴体を貼りあわせます。後部胴体は、軽くて丈夫にするのと形を表現するためT字型をしています。次にエンジンの上、下部分5を直角に山折しておいてから、胴体の機首部分を3で谷折して貼りあわせます。続いて右側のコックピットがプリントされた6R.cockpitを山折にして貼りあわせます。エンジンの部分7を半円形に曲げ、グレーの円内の断面図を参考にエンジンを組み立てます。巻き込んでエンジンの内側になる部分の下縁を胴体下縁と一致させ、エンジンの後縁を胴体の薄い線を目安に貼りあわせます。丸く曲げたエンジン部分の弾力が残っているので、ずれたりはがれたりしないようにしっかりと固定します。機首カバー8を機首をおおうようにはりあわせます。最後にゴムカタパルトフック11を切り抜きます。
胴体が完成したら主翼を取り付けます。主翼の上反角は0度、まっすぐなままとします。実機は大きな下反角を持っているのが特徴ですが、実機と同じような下反角をつけると安定しません。最後に水平尾翼を取り付けます。鉛重りを入れなくても重心はそのままで合うように設計しています。(lead-free policy)

仕上げ         
主翼は、上に凸の弓状の丸み(キャンパー)を少しつけ、左右でねじれ方に差がないか確かめる。
屋外で飛ばす場合は、機体の耐水性を増すために、全体に薄くラッカーで塗装してください。透明や白色等のスプレーラッカーが薄く均一に塗れるのでよいようです。軍用機の雰囲気を出すには、ライトグレーに塗装します。塗装して重心位置が少し後ろにずれるのを前提に設計しています。
 
 

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