・端島の夜明け 長崎県長崎市端島 1995/10/7



軍艦島は昔から興味があったのだが、実際渡ったのは閉山から21年経った1995年だった。朝早くに島に渡り上陸して見た光景は予想以上の破壊と美しさだった。モノが朽ち果ててゆく、滅んでゆく時に見せる自然な美しさがそこにはあった。人間達の欲望を包み込んでしまうくらいの迫力に満ちあふれていた。そんな廃墟に朝の光が差し込んだ時、死んだはずのモノたちが最高に美しく輝いて見えた。