人はこの世に生を受け、やがて死を迎えます。死ぬまでの間その人がやってきたこと、見たこと聞いたこと五感すべてで感じ取ったことは記憶として年輪のように太くなり、その人を形成してゆきます。そしてそれはかけがえのない財産なのです。楽しいことや悲しいこと、すべてが大事なことなのです。
 それを表現する方法は人それぞれ違います。文章で表現する人、体全体を使って表現する人、様々です。僕はたまたま写真と出会い、それを自分を表現する方法のひとつとしました。このサイトに載せている写真は僕の記憶そのものです。もしあなたがそれを見て何かを感じてもらえたならとても嬉しく思います。
 人の記憶は死ぬと同時に失われてしまいます。でもまったく同じではなくとも受け継いでゆくことはできます。そうやって人は生き続けていくのです。だから僕は生きるためにシャッターを切り続けたい…

                                                                    K.YOSHIDA