空文様の映った楽園No.2
陶、高温焼成、銀彩等低温焼成
43×43×112cm
2000年制作
自分の中でエポックメイキングな作品。鳥かごから逃げ出した鳥がいつの間にか中に戻っている姿に自分や人の姿が重なって見えました。自画像的な作品。籠の閉じこめておく道具ですが餌も水もあり最初からその中にいる者には外界のより安全で居心地良く感じる哀れを形にしたものです。95年頃までに作品が徐々に大きくなっていったのですが、引き替えに犠牲になっている部分も多く、小さくとも物言える作品を作ろうと目標を掲げました。しかし大きさや迫力で見せないとなると全く異なる手法が必要で、それを模索している間、96年〜99年長いトンネルに入ってしまいました。闇雲にトライしたことで出てきた形や表面処理と当時の生活状況が結びついて出てきた形です。この作品で暗闇から抜け出たたと実感できました。