next one is better one









2019.1.1 天目元年



昨年夏から新しい釉薬、天目のテストに没頭していました。

きっかけは元信楽窯業試験場技師で
天目研究で有名な高井先生(故人)の講演会でした。

天目にいつか取り組みたいと思ってましたが
テスト範囲を絞れずにいました。
高井先生の理論をお聞きして、
これだ!と糸口をみつけたのです。



もうお一方、大切な存在が
釉薬の先生でご近所さんの木村隆先生です。
たくさんアドバイスをいただきました。



長年ためていた資料も含めて
100パターンぐらいの調合比を考え、
3つの焼成パターンで、合計300以上は
テストピースを焼きました。


焼き上がるごとに思いついた次の組み合わせと
修正を繰り返しようやくきれいな油滴が出来ました。



工房から見える冬の夜空、
深夜になると東にひときわ輝く星「シリウス」があらわれます。
宝石のような強い煌めきが美しく
あんな油滴をと、見るたびに思います。