next one is better one


20101120  ハンス・コパー展



ハンス・コパー、恥ずかしながらこの陶芸家の名前を
最近まで知りませんでした。

兵庫県であった巡回展を見逃し
見る機会はないとあきらめていましたが
あるブログで岐阜陶芸美術館で開催しているのを知りました。
それも「感動で涙が出た」と書いてあり是非見たくなったのです。

日曜日、行ってきました。
NHK日曜美術館の特集で見てはいましたが
実物は思った以上のいい質感です。
白と黒のモノトーン、
表面を何度も擦り磨いたという独特の肌合い、
ヨーロッパの石の壁、その質感を
陶器で表現しようとしたように感じました。

2つ3つパーツを組み合わせ作られた形、
どれもバランスのいいシャープな造形です。
口の厚みがほどよく日本的な感覚と似ています。

晩年は筋肉の萎縮症で大きな物が出来なかったと。
そういわれれば小さい花器が多いですが
どれも大きく感じる造形力です。

陶芸で理想と思っているのは造形力、デザイン力、素材力です。
形を作れる力、新しいデザイン力、
土や釉、素材感を魅せる力。
ハンスコパーはもちろん全てを感じました。
行って良かった。


このあと徳川美術館へ初めて行きました。
徳川町にある大きな公園の中にあります。

武具や茶道具など徳川家のお宝がたくさん見れましたが
ひとつすごくいい志野茶碗があり魅入りました。
筒茶碗で緋色と釉肌が絶品です。


最後、名古屋、栄で身内の個展を見て帰りました。

この日は「お父さんのやきものギャラリー」さんに
ご一緒していただきました。
おかげで不慣れな道も迷うことなく行けました。

ありがとうございました。