next one is better one



2010 07 31 新色





年末の夜、心斎橋を歩いていると御堂筋に面した高級ブティックの
ネオンに釘付けになりました。

LEDのような青紫色だけど緑が少しかかっているのか上品な色でした。
あんな色を陶器で出せないか、、、。

ちょこちょことテストピースをつくり近い色は出ました。
でもこの色がいいのかどうかわからず
そのままにしていました。

春先にあるギャラリーさんがうちへ来られ
棚に置いてたこの色のテストピースに興味を持たれました。
「他にない色ですね」 と好意的な反応、意外でした、、、。
 
ちょっと自信がつき、6月にある個展に向け急いで仕上げました。

ぐい呑4点だけが間に合い、 力を入れた粉青瓷の横に陳列しましたが
みなさん新色に目をとめられます。
 「こっちのは見たことがある色だけどこっちのは見たことがない」と。
うれしいような複雑な気持ちでした。。。

もう少し改良して次の展覧会に出そうとテストを続けました、がっ。

展覧会ギリギリ、今度はたくさん釉薬を作り焼いたのですが
窯出しをすると表面に鉄粉のような黒い斑点がたくさんあり失敗・・・
使い慣れていない原料の擂り不足でした・・・

いつも釉薬はミル(釉薬を擂る機械)で擂らなくても
篩いに通すだけで、大丈夫なのですが
使い慣れていない原料を甘く見ていました・・・

ちょっとした手抜きで数グラムの原料をすりつぶすために
30kg全部をミルにかけることに・・・
 
9月の個展までに改善できればと思います。