next one is better one



070321 「出光美術館」



3月の初め、久しぶりに東京に行ってきました。
時間にゆとりがあって西へ東へ見たいところを回りました。
 
良かったのが出光美術館での「志野と織部展」。
予想外に点数が多く名品揃いでした。
いいものを見れるといいですね、ニヤニヤわくわくしながら
「ええなぁええなぁ」と独り言をいいながらじっくり見ました。
桃山などの志野、織部、瀬戸黒、黄瀬戸とどれも素晴らしい釉調で、
これ以上はない美しさでした。
 
古いものを見ていつも思うのが少し艶消しの釉調、肌。
一見溶けが甘そうな感じがしますがちゃんと溶けていて、
でも肌がテカテカせずしっとりしているんですね。
それは薪窯でちゃんと芯まで焼けているからなのか、
経年で肌が落ち着いた骨董の表情なのかはっきりとはわかりません。
選りすぐりのものがこうして大事に残り展示されているのでしょうが
名品のその褪せた釉調が何ともいえません。
 
自分の釉薬ではちゃんと溶かさないとただ溶けが甘い感じがして
気に入らないんです。
使っていくうちに少し落ち着いた肌にはなるのですが・・・
今後の課題になることかもしれません。