10月8日、EVERYTHING WAITS TO BE NOTICED―アート・ガーファンクル with マイア・シャープ & バディ・マンドロックのニューアルバムがリリースされる。アルバムは、アートの散文詩から選ばれた詩に加え、彼のパートナーと共作された曲とガース・ブルックス/バディ・マンドロックの曲"Every Now And Then"が収録されている【訳者注：他のソングライターによる曲のカバーも収録されています】。

この合作は、元々1年程前に始まった。3人のアーティストを知っていたプロデューサーのビリー・マンが、この3人なら音楽的に強くまとまったユニットになる、と感じた。「僕はビリーに、散文詩をたくさん書いているから、それを曲にできないか、と提案した」とガーファンクルは言う。「バディは僕と波長が同じだった。ビリーは予言者のように先が見通せるみたいだった。マイアはロサンゼルスから、自分のサックスと、そしてあの素敵にヒップの効いた声を持ってやって来てくれた。そこで、あの雪の降る1月のナッシュビルで、僕達はみんなで"Wishbone"を書き、3曲デモを作り、この時、僕はソングライターになった。」

ガーファンクルはすでに2曲、"A Perfect Moment"と"Bounce"を現在進行中のワールド・ワイド・ツアーで、観客の反応を試している。トリオはこの秋には、プロモーション・ライブを行うことを計画している。

ガーファンクルに加わる前に、マンドロックは3枚のソロ・アルバムをリリースしている。1996年には彼の代表曲"The Kid"で、ニュー・フォーク・コンテストの「ソング・オブ・ジ・イヤー賞」を獲得。この曲は、EVERYTHING WAITS TO BE NOTICED にも収録されている。シャープは、先日2作目のソロアルバム Maia Sharp をリリースし、シェール、キム・リッチー、ポール・キャラックら多くのアーティストに曲を提供している。

元パートナーのポール・サイモンと異なる道を歩き始めて以来、ガーファンクルはグラミー賞ノミネート作品の Songs From A Parent To A Child 、プラチナ・アルバムの Angel Clare、ゴールド・アルバムの Watermarkなど11枚のソロ・アルバムをリリースした。評価の高い映画にも多く出演し、世界中をめぐる、冒険的徒歩旅行も敢行している。日本から始まり、アメリカを横断し、そして今はヨーロッパを歩いているガーファンクルは、文字通りこの惑星の上を歩くことに安らぎを見出している。前夜歩き終えた地点に、次の朝車で送ってもらい、歩き始める。

しかし、このシンガーは、コンサートで歌うことに最も満ちたりた気分を味わう。「90年代に、ライブ・パフォーマーとして自信がついたよ」とガーファンクルは言う。一流のバンドと共に、そして時にはオーケストラをバックに、年間100回近いコンサートを行っている。「どちらのライブも、シンガーとして、パフォーマーとして呼吸する空間を与えてくれるんだ。」