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彼女は薄いミルクティーを、よくヤギのチーズを
塗ったトーストを添えて、飲んでいた。

朝食のテーブルで、ろうけつ染の服の下の彼女
の美しい体、彼女は穏やかに僕に話しかけた。
口元には小さなパンのかけら。

紅茶で濡れた彼女のくちびる

キスしたくなる耐えがたい衝動を誘うあの彼女の
吐息の領域

僕の存在の根源。
 
 
 
 
 
 

ロンドン     1984年 4月

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