下降には法則がある。 

まずピュアリストの光の矢
真珠色に光るあひるの羽のごとき
   早朝の氷河の湖での戯れ
    アルブラ・パスの頂上で
      アルプスに囚われている。

僕は決心する。

そして山の瓦礫を、
 美しい扇状地を見上げる。
   測定不可能。

多肉植物から始める。地球を枝角で  
 飾り、潤す泉の流れをたどって
  進む―岩の灰色の世界の     
   間の山ハニエリシダ、
    秋の色をもたらし
    半透明の中で際立つ。

水は崩れた岩の上に落ちる。
  光の中の泡。
   まばゆい。

心の目はよろこびの拠り所。
魂の顔。
謙虚な本。

誰がこの眼下の眺めのよろこびを表現できるだろう。
   どんなメディアが―矢のような共有、
    網膜にあふれる情報―下の青く
     霞む雄大な峡谷をニュース
       にできるのだろうか。
   
今や岩肌は森林に隠れてしまった。
 道路と中年の僕は松の木の傾く
  野原を二分する。林に囚われた
   ダフネを求めるアポロのように
    僕も 彼女 を、
     切望する。
      吹きさらしの場所で。
 

緑なす崖の下、頬に残る何本もの涙の跡を
 乾かしながらだれにも邪魔される
  ことなく祈りを始める。
..................キャロル
  ブルーゲル
          アラウォルト!

メロビング朝のイメージ…神聖なる歴史
これらは高地の草原―
 
 
 
 
 

スイス、アルブラ・パス     1983年9月

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