分析に先立って  

日本のアートファンのみなさんへ

数ヶ月前、私は若い日本の大学生の女の子から、熱狂的なメールをもらいました。文面から、彼女の、アーサー・ガーファンクル氏が著し、Still Water として出版した詩への愛情がはっきりと伝わってきました。アートの詩と私の分析を、日本の多くのファンに提供することが、彼女の心からの願いでした。

私にとっても、Chieに協力して、この知的で、才能豊かな、暖かい心を持つアーティストを、読者のみなさんにご紹介することは、一番の願いであり、とてもうれしく思います。

どうか、楽しんでお読みください!

1999年7月27日
アメリカ アリゾナ州 フェニックス
メアリー・K・ラインハルト
 


読者のみなさんへ

アート・ガーファンクルの Still Water をより深く理解する手助けになれば、という思いでこの分析をで書きました。

アートの一見シンプルな、さらりとした文体で、彼の思想や感情を表した散文詩に夢中になった人は多いと思います。私がそうだったように。そして、また、私のようにもっと彼の詩をよりよく理解したいと思ったのではないでしょうか。

私が Still Water を読み始めた時、アートの教養の広さと広大な領域に渡る旅行のため、辞書と地図が必需品でした。この分析の基本は、次のような過程を経て作られました。各詩の分析には、彼の人生を踏まえたその詩に関係する説明を、『解説』として付けてみました。多くの分析には『注釈』が付いています。注釈で取り上げた言葉の意味は、分かりきったものかもしれませんが、定義をすぐに読めるようにすることで、アートの言葉の選択が詩の全体的な雰囲気を作り上げていることがわかりやすくなったと思います。最後に、私の興味をひいたあれやこれやを参考までに『備考』に載せました。また『備考』には答えが出なかった疑問も提示しています。

私のアート・ガーファンクルの呼び方についてここで説明させてください。「ガーファンクル」とした方が一般的だったでしょうが、より親しみを込めて、「アート」を選びました。決して彼を軽んじているわけではありません。

私がこの分析のために情報を集める事を楽しんだと同じ位、みなさんがこの分析を楽しんで読んでいただければと思います。なによりも、この分析がStill Waterとアート・ガーファンクルのたぐいまれな繊細な精神、言葉の巧みな使い方を味わうためにお役に立つことを願ってやみません。

1992年8月10日
メアリー・K・ラインハルト