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ニューヨーク・シティ
1984年 2月


注釈

ASKEWED:曲がっている;斜めの

DOPPLER EFFECT:ドップラー効果:観測者に対して運動する音波や電磁放射の波源の、観測者によって測定される振動数と、静止している場合とのずれ。(観測者が発生源に近づきつつあると振動数は高くなり、遠ざかりつつあると低くなる。)

EAST RIVER DRIVE:イースト・リバー・ドライヴ:別名、フランクリン・ルーズベルト・ドライヴ(Franklin Roosevelt Drive)。マンハッタン島のイーストリバー沿いを走る。

ROOSEVELT ISLAND:ルーズベルト島:イースト・リバーの中にあり、マンハッタン島と平行に86丁目あたりから48丁目にまたがっている。

VERNAL EQUINOX:春分:3月21日頃

WINTER SOLSTICE:冬至:12月22日頃

【訳者注釈】

PESPECTIVE:透視図;製図のひとつ。遠景・近景を目で見たのと同じような距離感が表現できるように描き分けた図。遠近図。
IN PESPECTIVE:透視図法で;(比喩的)正しい釣合いで

TUG:タグボート。引き船。
 


解説

この詩で、アートは自分の置かれている位置を見出そうとしているようだ−おそらく『自分を見つける』方法を。

第1連で、12月22日から3月21日の間(この詩が2月に書かれていることに注意)太陽は彼のいる緯度では、40度までしか昇らないので、午後2時に彼は"a ten-foot shadow on the promenade [walkway] above the East River Drive" (イースト・リバー・ドライヴの遊歩道に10フィート【訳注:約3メートル】の影)を投じると言う。

「東81丁目とイースト・リバー周辺では、ジョン・ファインリー遊歩道が、ジョギング愛好家のパラダイスであり、ここはニューヨーク・シティで最も気持ちのよい川沿いの散歩道である。この遊歩道はFDRドライヴ【Franklin (Delano) Roosevelt Drive】の広い歩道で、ヘル・ゲート【訳注:イースト・リバーの狭い水路】、ウォーズ・アイランド・パークとカール・シュルツ・パークの素晴らしい眺めが楽しめる。」(92年4月19日付「ワシントン・ポスト」誌 David Yeadonの記事より)
そして、アートは、自分の置かれている位置を見出すため、三角測量を始める…

第2連で、アートはコロンビア大学で受けた建築学の授業を思いだし、透視図(おそらく『自分探し』の別の方法 -周りや生活の中にある物を透視図にしト、正しい釣合いで見る)の書き方について話す。彼の左<left>にあるクィーンズ(彼は、今の自分の成功と生活を手に入れるため、クイーンズと宗教的バックグラウンド(彼はユダヤ系の家庭に生まれた)を離れた【left(leaveの過去形)】) ことを言及する。"southbound"(南行きの)と"below"(下の)という下降を表している言葉を使ったすぐ後に"ascend"(上昇する)という言葉を使っているのがおもしろい。

第3連はこの時のアートの悩みを象徴しているのかもしれない−"old man in charcol gray"(チャーコルグレイの服を着た老人)は彼の父親を象徴しているのだろうか?彼は、どうしてこの老人は人生の「pectureに傾いている」("askwed to the pecture")のだろう、と自問する。これはアートが近すぎて状況をはっきりとつかめないからだろうか?

備考
"pecture"は"picture"の誤植だろうか? それとも他の意味があるのだろうか?
【訳者注:試訳では"picture"で訳しました。】

この分析への質問は作者のMary K Rhinehartさん<MARY-JERRY@prodigy.net>に英語で直接お聞きになるか、日本語で訳者<chie_mc@hotmail.com>まで、お問合せ下さい。感想も熱烈歓迎です。 

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