ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
 Rogier van der Weyden (1399/1400-64)
フランドル  初期フランドル派

受胎告知 The Annunciation
way01.jpg (44521 バイト) 1465


Lady Wearing a Gauze Headdress
wey03.jpg (35828 バイト) c. 1435
Oak18 5/16 x 12 1/2 in. (47 x 32 cm)
Gemaldegalerie, Berlin

女性が髪をおおうのは、中世からの伝統である。中世からキリスト教は、女性の肉体を誘惑するもの、さらには、罪の源であるとしていた。髪はその象徴であり、覆い隠さなくてはいけなかった。

一方、キリスト教以前の、西欧の土着の習慣では、若い娘は髪をたらし、結婚すると髪を結った。

中世とルネサンスの美術では、「受胎告知」や「聖母子」では、マリアは長い髪を垂らしている。これは、マリアの純潔を象徴している。

マリアが子供キリストを生んだ後、成人したキリストとともにいる場面では、頭を覆って、髪を見せていない。

ブラック家祭壇画(中央) Braque Family Triptych (central panel)
c. 1450
Wood, 41 x 68 cm
Musee du Louvre, Paris
携帯用の三幅祭壇画。(開けたり、閉めたりできる)。この絵は、開けたとき、中央に見える絵。

夫ジャン・ブラックを亡くしたばかりの、カトリーヌが依頼したもの。

中央がキリスト。左は聖母マリア。右は福音書記者ヨハネ。

ブラック家祭壇画(左翼) Braque Family Triptych (left wing)
c. 1450
Wood, 41 x 34 cm
Musee du Louvre, Paris
祭壇を開けると、左がわにある絵。洗礼者聖ヨハネ。

ブラック家祭壇画(右翼) Braque Family Triptych (detail)
c. 1450
Wood, 41 x 34 cm
Musee du Louvre, Paris
祭壇を開けると、右翼に見える絵。マグダラのマリア。

背後の銘文は、伝統的な手法。

風景を背後にして、斜めに描く半身像は、後のモナ・リザなどの、肖像画の原点となった。

ブラック家祭壇画(閉じられたとき) Braque Family Triptych (closed)
c. 1450
Wood, 41 x 34 cm
Musee du Louvre, Paris
15,16世紀、ネーデルランドやドイツでは、祭壇は自由に開閉できる多翼祭壇画(ポリプティック)であった。

祝祭日に、扉を左右に開けて、内側の絵を礼拝した。

この祭壇画は現存する最古のもの。

閉じられた扉、右側には、頭蓋骨とブラック家の紋章が描かれている。左には銘文が刻まれた十字架と、カトリーヌの紋章が描かれている。

頭蓋骨は、亡き夫の死を悼むと同時に、メメント・モリ(死を忘れるな)のメッセージを伝えるものである。

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