アート at ドリアン   絵画の主題      ギリシャ神話解説
アドニス
ペルセポネはアプロディテから預かった箱が気になって仕方がなかった。ついに、箱を開けてみることにした。

中には、眉目秀麗な男の子がいた。ペルセポネはこのアドニスを溺愛した。

アドニスが成長すると、アプロディテの耳に入った。

アプロディテも、アドニスをそばに置きたいと思うようになったのである。

二人の女神は、アドニスを取り合った。

芸術の女神(ミューズ)の一人、カリオペが主催する下級裁判所に、話はゆだねられることになった。

判決は、一年の三分の一をアプロディテと共に過ごし、三分の一をペルセポネと共に過ごし、残りの三分の一は一人で過ごしてよい、というものであった。

しかし、アプロディテは、判決を守らなかった。ペルセポネは怒って、アプロデイテの愛人アレスに言いつけた。

「アプロディテは、あなたを差し置いて、たかが人間を愛している」

アレスは嫉妬に怒った。凶暴な猪を野に放した。

アドニスは狩猟が大好きで、アフロディテ(ヴィーナス)が止めるのも聞かず、狩に出た。

アドニスの犬が、大きな猪を追い出した。

アドニスは猪めがけて槍を投げたが、急所をはずし、猪に突き殺された。

アフロディテはアドニスの死を悲しんだ。死と嘆きを忘れないように、毎年思い出すように、アドニスの身体から流れる血に、深紅のアネモネを咲かせた。

アプロディテはゼウスに頼んだ。

「アドニスが暗い冥府で過ごすのはかわいそうだから、せめて夏だけ、私のそばに置いてください」

それで今でも、アネモネは夏になると、可憐な花を咲かすのである。

アネモネは、はかない花で、風が吹くと花が咲き、二度目の風で花弁が落ちると言われている。ギリシャ語のアネモス(風の花)から来た言葉。
参照 : 『ギリシア神話小事典』 (社会思想社 教養文庫)

フィリッポ・パロデ   (1630- 1702) イタリア
1680s  Marble  Galleria di Palazzo Reale, Genoa 

Mazzuolla, Giuseppe
アドニスの死  エルミタージュ美術館

シロニー・メテヤード

テッツィアーノ
ウェヌスとアドニス
1555

ウォーターハウス
1900

ヤコボ・アミゴニ
1740

カラッチ

ジョセフ・ヘインツ

アブラハム・ヤンセンス

ルーベンス

セバスティアーノ・デル・ピオンポ 
アドニスの死  1511-12  Oil on canvas, 189 x 285 cm  Galleria degli Uffizi, Florence

ヤコボ・アミゴニ (1682- 1752)  イタリア

ホームページ | 西洋絵画 | 女流画家 | 聖書の物語 | ギリシャ神話   文学