アート at ドリアン   絵画の主題      ギリシャ神話解説
ヘラ (ギリシャ名) / ユノ (ローマ名) 
神々の女王。 クロノスとレアの娘。ゼウスの姉であり、妻でもある。

女たちの守り神。結婚と出産を司る神。

夫のゼウスの不倫に対しての嫉妬がものすごい。ヘラの嫉妬による劇的な結果は、神々や英雄たちの物語を展開していく。

美しく堂々とした女神であったので、ゼウスはどんなに遊んでも、いつも最後にはヘラのもとに戻った。

ゼウスの英雄一族に対するヘラの敵意は、自然そのものの敵意を象徴する。

英雄たちは、ヘラによって引き起こされる苦悩が大きければ大きいほど、その災を克服していく能力によって、ヒロイズムが決定される。

神々の女王ヘラは、絶対的な優位を保っていた。毎年春にはカナトスの泉で水浴し、年齢と苛立ちを洗い流し、どんな美しい女神やニンフや人間にもかなわないほどの美しい乙女になった。


美術の中では、ユノの持ち物は孔雀である。孔雀は古代からユノの聖鳥とされている。ユノの凱旋車を引くのが一対の孔雀。

魔法の帯を締めていることもある。夫ゼウスを魅了するため、ヴィーナスから借りたもの。


ギュスターヴ・モロー
ユノと孔雀
1881-81  水彩  モロー美術館

ジェイムズ・バリー (アイルランド 新古典主義)
ゼウスとユノ

レンブラント
ユノ   1664-65  127 x 123 cm  Armand Hammer Foundation, Los Angeles

アミゴニ 
アルゴスの首を受け取るユノ
1730-32  108 x 72 cm  Moor Park, Rickmansworth, Hertfordshire
イオ

ゼウスの正妻ヘラはゼウスの浮気には、嫉妬深く追求し、罰を与える。家庭を守るため、女性は強くなるのである。

ヘラの神殿にはイオという美しい巫女がいた。

イオはある日、夢を見た。レルネの湖に行き、ゼウスに身を任せよ、というお告げであった。

イオは湖畔に出かけて行き、月光の中で、ゼウスと結ばれた。

ゼウスの正妻ヘラは、おかしいと気づき、ゼウスに詰め寄ったが、ゼウスは知らないふりを通した。そして、陰では慌てて、イオを牡牛に変える。

正妻ヘラはお見通しであった。彼女は知らないふりをして、その牡牛を欲しがった。

ゼウスはしかたなく、イオがなっている牡牛をヘラに渡してしまう。

ヘラは百眼怪人(アルゴス)に、牡牛を見張らせていた。

ゼウスはヘルメスに、この牛を盗んでくるよう命じた。しかし、さすがのヘルメスも、目が百個もある怪人には困り果てた。眠っている間に盗もうと思っても、一個の目が眠っていても、他の目が眠らないからである。

ヘルメスは美しい音色の笛を操ることができる。そこでヘルメスはその笛を吹くと百の目はいっせいにうっとりとなり、やがて眠りについた。

ヘルメスは、百眼怪人(アルゴス)の頭を石で叩きつぶし、牡牛になっているイオを助け出した。

正妻ヘラは、百眼怪人の死を悲しみ、その百の目を孔雀の羽の模様にした。そして、牡牛のイオを苦しめるために虻を放った。以後、世界中の牛たちは、尻尾で追い払っても、払いきれない虻に苦しむようになったのである。

アルゴスは通常、普通の目の数の牧人として表わされる。

ドラクロワ
冬:ユノとアイオロス   →オデュッセウス アイオロス

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