アート at ドリアン   絵画の主題      ギリシャ神話解説
キルケ (グラウコスとスキュレ)
漁師だったグラウコスはある日偶然、魚を蘇らせる薬草を発見した。その草をなめてみた。すると無性に水が恋しくなって、水の中に飛び込んでしまった。

しかしそれは、海の神ポセイドンの仕業であった。ポセイドンの配下の魚たちを繁栄させるため、グラウコスを海にさらったのであった。ポセイドンはグラウコスを海の神の末席に加え、不死のものとした。

魔女キルケはグラウコスに思いを寄せていた。しかし当のグラウコスは、スキュレというニンフに恋をしていた。スキュレはグラウコスの告白を聞いても、逃げてしまう。どうしたらいいのかと魔女キルケのもとを訪ねる。

もともとグラウコスが好きだったキルケは怒り出した。あらゆる毒草を取り、魔法をかけて混ぜ合わせた。

キルケはその毒の液体を持って、スキュラの住むシチリアの海岸へ行った。キルケは毒の液体をまじないを唱えながら、その入り江に流し込んだ。

スキュラが海岸へ来て水浴びを始めた。するとスキュラの身体が変わっていき、上半身は美しいニンフのままであったが、下半身は六匹の飢えた犬となった。船が近くを通ると、船乗りを食べてしまう怪物になってしまったのである。

オデュッセウスがこの海岸を通るとき、スキュラに襲われた。オデュッセウスは船を丸ごと失うよりは・・と考え、六人の船員がスキュラの犠牲となった。

ストラドウィック
キルケとスキュレ
1886   Sudley Art Gallery, Liverpool, England

ウォーターハウス    
1892  oil on canvas, 180.7x87.4cm   Art Gallery of New South Wales, Sydney, Australia


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