アート at ドリアン   絵画の主題      ギリシャ神話解説
カドモス
古代ギリシャの大都市テーバイの創始者。ゼウスにさらわれたエウロペの兄。ハルモニアの夫。フェニキアで発明されたアルファベットを、ギリシャに伝えたとされている。

フェニキア王アゲノルの娘エウロペが、牡牛に姿を変えたゼウスにさらわれた後、カドモスは、妹のエウロペを探しに出かけた。

探し疲れたカドモスは、女神アテナに祈った。アテナは答えた。エウロペを連れ戻す手助けはできないと。

アテナはさらに言った。カドモスは巨大な国を発見するだろうと。野原で見つけた牡牛の後をついていけば、その場所に着く。そこをテーバイと名付けよと。

カドモスは、その土地を発見した。まずは、ゼウスに生贄を捧げたいと思い、家来に神酒とすべき、清水を探させた。

洞窟があり、その中に泉が噴き出ていた。しかし、その洞窟の中には、恐ろしい蛇が住んでいた。カドモスの家来たちは皆、その蛇に殺されてしまった。

カドモスはその蛇を退治した。

どこからともなく声がした。その大蛇の歯を取って、地面にまけと。

カドモスが大蛇の歯を巻くと、地面から鎧兜の兵士たちが生えてきた。兵士たちは互いに殺しあって、最後に5人だけ残った。5人はカドモスの家来となった。

カドモスは好戦的な国を作り、有力な君主となった。それを見て、アフォロディテは、娘のハルモニアを王妃として彼に与えた。

カドモスの一家は不幸せだった。娘のセメレ、イノ、子孫のアクタイオン、ペンテウスと、皆、不幸せな死に方をした。

なぜなら、カドモスの殺した大蛇は、マルスの蛇だったからである。

カドモスは、「もし一匹の蛇がこれほどまで神々にとって大事なものなら、わしも蛇になりたい」と叫んだ。

言い終わるか、しないかのうちに、カドモスの姿が変わりはじめた。ハルモニアはそれを見ると、自分の姿もいっしょに変えて下さいと、神に祈った。

二人は蛇になった。

マックスフィールド・パリッシュ  (アメリカ  1870-1966)
ドラゴンの歯を取るカドモス
1908  oil on canvas on board  private collection

イーヴリン・デ・モーガン
カドモスとハルモニア
1877  Oil on canvas   The De Morgan Foundation, Battersea, London, England

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