アート at ドリアン   絵画の主題      ギリシャ神話解説
アドメトスとアルケスティス

アポロンの息子アスクレピオスは、医術をさずかり、死人を生き返らせることができた。

黄泉の国王ハデスが驚き、ゼウスに報告した。ゼウスはアスクレピオスの雷電を投げつけ、ぼろぼろにしてしまった。

自分の息子を殺されたアポロンは、怒って、雷電を造ったキュクロプス(一眼巨人)を射殺してしまった。

ゼウスは再び怒り、アポロンに罰を与えた。人間の下部となる命を下したのである。

アポロンはテッサリアの王アドメトスのもとで、羊飼いとなった。

王アドメトスはアルケスティスに思いを寄せていた。アポロンの助けで、王は思いを遂げ、結婚するることができた。

しかし、しばらくすると、王アドメトスは重い病気になってしまった。

アポロンは運命の神に頼んだ。誰かが身代わりになるという条件で、王は死を免れた。

しかし、肝心の身代わりが見つからない。

王アドメトスの家来は、彼のためなら何でもすると言っていたのに、いざとなると、誰も身代わりに死のうという家来はいなかった。

王の両親も、我が子を亡くすのを悲しんでいながらも、自分たちが身代わりになることは怖がった。

すると妻のアルケスティスが、身代わりになると申し出た。

王アドメトスはいったんは拒んだが、他に方法がなかった。運命の神々が、すでに、約束どうり、王アドメトスを生き返らせたのだから、変更することはできない。

アルケスティスは、たちまち、重い病気にかかってしまい、今にも死にそうになってしまった。

ちょうどそのとき、英雄ヘラクレスが、宮殿に来た。みんな、王妃アルケスティスの病に悲しんでいるところであった。

単純なヘラクレスは彼女を救おうと決心した。

死神が、その生贄の王妃アルケスティスを迎えに来たとき、ヘラクレスは死神を捕らえて、生贄の王妃を捨てさせた。

王妃アルケスティスは、夫のもとへ返ることができた。

Pierre Peyron (1744-1814) フランス
アルケステスの死  Oil on canvas, 96.5 x97 cm

ホームページ | 西洋絵画 | 女流画家 | 聖書の物語 | ギリシャ神話   文学