Nikon EM |
写真を趣味としてはじめるきっかけとなったカメラ。 もともとは父親がEMが発売された頃、OSAWAのズームレンズとともに購入したもの。 それを引継いで、学生時代は旅行へ持っていく時など使っていた。 当時はフィルムも専らカラーネガのみ。絞りとシャッタースピードの関係も知らずに、 父が教えてくれたファインダー内のシャッタースピード指示針が60と書かれた 数字の所にくるように絞りリングを動かしピントを合わせて撮る。という操作しか 知らなかった。 巻き戻しクランクのまわりにある感度調整リングが何なのかも知らず。 ISO100のフィルムでも400フィルムでも感度調整リングは100で固定のままだった。 でも、カラーネガしか使わなかったから、フィルムがISO100でも400でも プリントは当時のぼくには区別ができなかったから、知らないままでも問題なく使えた。 そうこうして使ううち、巻き戻しクランクが壊れ、モルトがボロボロになって 光線漏れをおこすようになった。素人の僕は「こりゃ、もうダメだな」と 使わなくなっていった。 やがて会社に就職し横浜に住んでいた2000年頃、なんだか芸術的創作意欲が わいてきたのか何か知らないけど、再びEMを取り出し街の風景を撮り始めた。 でも、巻き戻しクランクが壊れているから巻き戻しはしにくいし、光線漏れの写真が続出した。 そこで会社の近くにあった横浜のカメラ屋さんに修理に出し僕のEMはよみがえった。 そして、このカメラ屋さんに陳列される金属カメラたちを見たときから僕のカメラ狂時代は始まった。 |
Nikon new FM2 |
EMを修理に出した横浜のカメラ屋さんで金属カメラの魅力にとりつかれ、
カメラに要求するスペックは、オートマチックではなくマニュアルだった。 そこでまず欲しくなったのがこのFM2だった。でも当時新卒の僕の給料ではFM2は ちょっと厳しい買い物で、妥協してFE10を買った。 でもやっぱり、電池無くても写真が撮れるFM2、金属ボディのFM2が欲しくて、 ボーナスが支給されたその日に買いに行った。 写真学生用カメラと言われるほどで、写真を学ぶには最適なカメラだと思う。 無駄な機能のない素直な正統派カメラ。最近でも良く使っている。 |